40歳からのおしゃれ論 あんなにヒールを履いていた私がヒールを履かなくなった理由

ハイヒール。履かなくなりました。私の中では完全に過去のものになりました。でも10代後半から30代前半まで、かなりの頻度でハイヒールを履いていました。

そんな私がヒールを履かなくなったきっかけは、ものすごくはっきりしています。

ある時、美容雑誌の取材でMBT(マサイベアフィットテクノロジー)の靴を体験したのです。 船底型のソールが特徴の健康靴で有名なMBT。

 

はじめは記事のために体験として、どんなものか知るために履いていました。ヒールも日常的に履きつつ、歩く日はMBTという感じで両立をしながら。MBTは健康靴なのでもちろん足は楽チン、どこまでも歩ける爽快感があります。その爽快感からか、玄関でいつものヒールに足を入れてみても、やっぱり今日もMBTにしておこうという日が増えるようになりました。

 

でもこのMBTを選んでしまう理由が、実は単純な楽チンさ、爽快感から来るものだけではなかったんです。

 

2足目のMBTを買いに行った時、それは発覚しました。2足目が欲しいと言う私にニコニコと感じの良い店員さん。

 

自分の素足をまじまじと見て驚愕。

 

足の幅の狭い女として生きてきたのに、いつの間にか足の幅の広い女になっていました、私。

 

そしてすぐ合点がいきました。華奢なヒールから離れていたのは、物理的にワイズがきつく感じるようになり不快だったからだと。

 

正直、聞いてないよと思いました。
快適に歩けるとか腰痛が減るなどは聞いていましたが、足の幅が広くなるなんて!

 

若干の憤りを感じながらも、いやいやあんた、広角で物事を見なさいよと自分を俯瞰してみました。帰りの電車で。「ヒール履くのを減らしてから腰痛、減ってますよね……ヒールでなくてもオシャレは楽しめるんじゃないですか……健康あってのオシャレですよ……足の幅は広がってますけど素足そのものはきれいになってるんじゃないですか……ていうかMBT2足目買ってますよね……」

いいあいは幅広くてつるつるの足を手に入れた。そしてヒールなしの人生へとシフトをしました。
ここから華奢靴に戻すのは纏足そのもの。女の記号としてのハイヒールなんていらねえ。広がった足幅で幸せになってやる。心に小さなフェミニズムすら芽生えたような。

その後、世界的にロハス、エシカルといった思想が台頭。その気分を反映し、街には以前よりずっとオシャレなコンフォートシューズが増えました。ヒールがなくても女らしく素敵な靴もたくさんある。

今では、なんでヒールなんてカラダに悪いものを履いていたんだろーという気持ちでいっぱいだけれど、唯一、たまに心に浮かぶセリフがあります。10代の頃、かっこいい大人に憧れて繰り返し読んだ山田詠美さんの放課後の音符(キイノート)の一説。

 

「上等っていうのはね、ハイヒールを履いても痛くならない足を持つことを言うのよ。それとね、足を痛めないハイヒールを買えるってことよ」

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