40代が気にする「たるみ」1位はほうれい線。どうすれば治る?【皮膚科医に聞く♯3】

【質問】ほうれい線が深くなった気がします。マッサージや顔筋トレーニングで改善できますか?

友利先生、こんにちは。先日ふと気がつくと、頬のほうれい線が深くなっていて大ショック。顔筋のトレーニングや、硬いものを噛むなど、毎日のことで対策できますか? また、プラスケアやマッサージはしたほうがいいですか? 自宅でできることのほか、クリニックケアも含めて教えてください。(神奈川県 会社経理 45歳)

 

ほうれい線の原因は紫外線と経年劣化!

ほうれい線は元々皮膚のたるみから起こってくるもの。皮膚を支えているコラーゲンだとかエラスチンが切れていくことで皮膚が支えられなくなり深い線となって表れるのです。

 

一番の原因は何といっても日焼け。若い頃にUVケアををしっかりしなかった人ほど肌が受けた日焼けのダメージにより深いシワができてしまいます。そしてもちろん老化も原因です。歳を取ることでコラーゲンやエラスチンを生成するスピードよりも壊れる方の速度が早くなってしまい、新しいものが追いつかないのでどんどん皮膚が下がってしまう。ベッドのスプリングが弱くなっていって下がってくるのをイメージするとわかりやすいと思います。

 

口輪筋を鍛えたり、たるみ予防のスキンケアアイテムで自宅ケアを

残念ながら自宅で治すのは相当難しいのがほうれい線。ただある程度のたるみであれば、最近はたるみ予防のスキンケアアイテムが充実してるので毎日それを使うことで薄くすることができますし、進行も遅くすることができます。

 

また、顔の筋肉がコラーゲンやエラスチンを支えているので、そこを鍛えるのはとっても有効。ただ顔の筋肉というよりポイントは口輪筋です。口をすぼめて戻してを繰り返したり、舌を口の中で上下左右に大きく動かすなどして口の周りの筋肉を意識しながらトレーニングしてみてください。

 

とはいえ、堅い物を食べるのは逆効果。ほうれい線には直接関係ありませんが、エラ張り顔になる原因になってしまいます。またマッサージはしてもしなくてもといった感じ。するとしたらオイルやクリームを使って優しくするのが大事です。グイグイ力を入れてやると、皮膚に細かい炎症が起きてしまいそれが老化を早める原因になってしまいます。

 

そして大事なのはUVケアを絶対忘れないこと。できてしまったほうれい線は治せませんが、今後の肌のたるみの進行を防ぐことに繋がります。

 

クリニックでの施術ならヒアルロン酸、レーザーが主流

手っ取り早くほうれい線を目立たなくしたいのであれば直接ヒアルロン酸を注入します。かかる費用はクリニックによって違いますが5〜6万円で、効果は半年から1年未満です。ただこれは溝を埋めるというイメージなので、引き上げ効果はありません。

 

顔全体を引き上げたいというのであればレーザーがオススメ。お肉は焼くと縮まりますよね? それと同じで肌の奥にレーザーを照射し、熱を与えることで肌が収縮。顔がキュッと引き上がるという仕組みです。最近はレーザーの種類がとても豊富になり、痛みが少ないものも増えてきました。私のクリニックがオススメしている「ウルトラセル」もそのひとつ。もちろん多少の痛みはありますが、これまでレーザーを体験したことのある人なら「え?こんなに痛くないの?」と驚くほど痛みがありません。しかも施術は30分程度でダウンタイムもナシ。終わった直後に張り感が出て、1、2ヶ月経つと周囲から「ヤセた?」と聞かれるほど効果が出てきます。そして3ヶ月が過ぎるとググッと効果がでて、顔を洗った時に「あれ、私の顔ってこんなに小さかったっけ?」と手で実感が持てる。1度受けた人は大半がリピートしているという人気のレーザーです。かかる費用は1回20万円程度。半年に1回か1年に1回のペースがオススメです。

 

最近、注目されているのが「糸」で切らないリフトアップ!

これまでリフトアップというと切る施術が主でしたが、今注目なのが糸を皮膚の中に通し、 皮膚全体を引き上げたるみを改善するリフトアップ術。口角・アゴ下等、正面から見えにくい所から糸を挿入し引き上げます。術後はアゴが尖ったような流行りの逆三角形顔になれると話題になっています。

 

糸はしなやかで強度があり、肌で溶けるので抜糸の必要がなく、切るよりも腫れも少なくて済みます。また体内に吸収された後もコラーゲンを生成するため肌にツヤや潤いが出るなどWの効果も期待できる最新の施術ですが、これを導入しているクリニックは日本ではまだわずか。私のクリニックでは「ツヤ肌コラーゲンリフト」と呼んでいて、費用は40〜50万円。費用だけ見ると高いと思いますが、1度受ければ効果は5〜6年持続するのでコストパフォーマンスは決して悪くないと思います。早く施術すればするほど老化の進みも遅くなるので、最近は若い人に施術を希望する人も増えています。

 

 

お家も古くなったらリフォームする。それと同じ?

レーザーや糸治療は整形手術とは違うので、施術後に劇的に顔が変わるということはありません。でも必ず「4、5年前の私」に戻れる。そう考えるとだいぶ抵抗もなくなるのじゃないでしょうか?

 

家が古くなったらリフォームしますよね? お肌もそれと同じです。そしてそのリフォームは自分の予算や希望なしには計画できないので、自分にはどれくらいの予算があって、どれくらい時間がかけられて、デメリット(ダウンタイムなど)はどこまで負えるのか。それらをきちんとまとめてからカウンセリングに行くのが大事です。

 

お話・友利新先生

皮膚科医・内科医

日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚化学会会員、抗加齢学会会員

沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を雑誌・TV などで展開中。2004年第36回準ミス日本という経歴をもつ、美貌の新進医師。美と健康に関する著書も多数あり、近著に『0歳からのスキンケア』(イースト・プレス)がある。

(取材・文/根本聡子)

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