
「お風呂場も監視されている」認知症による妄想から、引きこもるようになった義母。妄想を「否定せず」現状を打破した、たった一つの方法とは
「監視カメラ」の存在を認めることで、義母の様子は安定。しかし、すぐに新たな問題が……!
「監視カメラ」について冷静に考えてみると、お義母さんにとって生まれて初めて目にする「通報装置」たるものは、“恐怖の物体”だったに違いありません。よく分からないままに説明を受け、何となく“24時間つながる”という部分だけが記憶に残り、“24時間見られてる”→監視カメラと変換してしまったのでしょう。
当初、「これは監視カメラじゃないよ」と否定形から入ってしまったことで、お義母さんは「何言ってるの? そうだって聞いたわよ!」と怒り出し、興奮状態に……。そこで、「監視カメラ」の存在を認めながら、軌道修正してゆきます。
夫:「監視カメラがあると、やっぱり鬱陶しい?」
義母:「そりゃあ、落ち着かないに決まってるでしょ!」
私:「でも、もう(監視カメラを)止めていいんだよね?」
夫:「そうそう! ちょうど契約期間が終わったみたいだよ。機械は外せないんだけど、後で止めておくよ」
(後ほど、作業しているような動作もする)
義母:「え、大丈夫なの?」
夫:「うん、大丈夫だよ」
私:「これで落ち着きますね~」
義母:「あぁ、よかった。じゃあ、あとでお願いね」
こちらも、かなり無理のあるシナリオでしたが(汗)、お義母さんはひとまず納得し、安心した様子。カメラを避けるために変えたテーブルの配置を戻し、それ以降「監視カメラ」という言葉は聞かなくなりました。
その後、デイサービスの見学を提案してみると、「じゃあ行ってみる」とこちらもスムーズに! なんとかお風呂も入ってくれるようになったのですが、髪の毛を洗うまでには至りませんでした。
そもそもお義母さんはここ数年ずっと髪の毛を切っておらず、かなりのロングヘア。恐らく髪の毛を洗うのも一苦労で、「自分では上手く扱えず億劫になったのでは?」と予想がつきました。「図星を指されると、機嫌を損ねるかも?」という見当がつきながら、夫が「髪の毛切ったら? 洗うのが楽になるよ」と伝えると、案の定、不機嫌に……。
どのように“優しい嘘”を取り入れながら、シナリオを作ってゆくべきか? この一件では相当な苦戦を強いられることになるのですが……。この続きは、また次回お話ししたいと思います。
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