
「いつか必ずこの家を出てやる」モラハラに支配されながらも、私が守り続けた決意は
モラハラ・夫婦問題カウンセラーの麻野祐香です。
モラハラ夫は、自分に都合のよい理屈をこしらえて、相手を責め、正当化しようとします。浮気もそのひとつです。
本来、浮気をした側が悪いのは明白です。しかしモラハラ夫は、「妻のせいで浮気せざるを得なかった」という歪んだ理論を展開します。自分の行動は決して責められるべきものではなく、むしろ「仕方がなかった」「自分も被害者だ」と考えているのです。そして、妻に罪悪感を抱かせ、最終的には「確かに私が悪かったのかもしれない」と思い込ませる、そんな心理操作を平然と行います。
今回ご相談いただいたEさんも、まさにこのような状況に苦しんでいました。
前編「『オレが浮気したのはお前のせいだ!』モラハラ夫の歪んだ論理に支配されていた私。この日々から抜け出すには、どうすればいいの?」に続く後編です。
ふたたび始まったモラハラと、再燃する疑念
夫の浮気が発覚してから、半年が経った頃のことです。
最初のうちは、夫なりに気を遣っている様子がありました。以前よりも会話が増え、Eさんや子どもと過ごす時間も少しだけ長くなったように感じられたといいます。「二度としない」と誓った手前、夫も表面上は反省しているように演じていたのでしょう。
しかし、3カ月、4カ月と時が経つにつれて、夫の態度は徐々に元に戻っていきました。気に入らないことがあると舌打ちをする、ドアを勢いよく閉める、Eさんの言動をことごとく否定する——そんな日々が繰り返され、Eさんの心はまた少しずつすり減っていきました。
それでも、妙に夫の機嫌がいい日もありました。
普段なら料理に文句をつける夫が、その日は「うまいな」と褒めたり、子どもにやさしく接したり。けれど、そのような日は決まって「今夜は会社の会合で遅くなる」と言い、スマホを頻繁に気にしているのです。
一方で、明らかに機嫌が悪い日はモラハラがさらに激しくなりました。些細なことでイライラし、Eさんに八つ当たりする。しかも、そういう日は決まって外出予定がなく、家にずっといるのです。
この極端な機嫌の変化を見て、Eさんはふと、ある仮説にたどり着きました。
「もしかして、また浮気してる? 女と会えた日は機嫌がいい。会えない日は、ストレスを私にぶつけている——」
そう考えると、夫の言動すべてが腑に落ちました。
再び浮かび上がる「裏切り」の証拠 次ページ
スポンサーリンク
【注目の記事】
- モラハラ夫との「家族旅行」は地獄の時間。鬼の形相で怒鳴る夫との観光「もう限界!」妻が黙って向かった先は
- 【熱中症搬送数激増中】実は6月下旬からの「高湿度」が最も危険!「さぼると熱中症リスク激増」の意外すぎる習慣とは?
- 「私の老化度、本当に54歳ぶんなのかな?」更年期以降は全員が気にしたい「自分の生物学的年齢」を計ってみたら衝撃的すぎる結果に
- 超激務ヘアメイク藤原美智子さんが「42歳で思い切って変えたこと」その顛末は?「顔も体も片側だけ引き攣った状態になるまで」働いて
- 更年期後に「消える症状」と「そのまま残る症状」って?7万人のデータが教えてくれる「更年期の真実と、これからの人生」
- 「猫背・巻き肩の54歳がびっくり」着るだけで理想的なS字姿勢が身につく話題のインナーウエアをご存じかしら
- 更年期、どうやって乗り越える?運動、食事、サプリ、そして注目成分「ゲニステイン」まで、更年期の専門医が教えます
- 今の生活が「しんどい」なら「命の前借り」をしている証拠。知らずに「疲れを溜めてしまう」生活習慣とは【医師監修】
- 【徹底検証Hip Fit】はいて1日23分、ながらで使える手軽なヒップトレーニング!SIXPADの女性向けショーツタイプEMSで「ヒップから健康」は叶う?
- 「1年で約6倍」老化スピードが速い人と遅い人、その違いは?美人女医が伝えたい老化を早める3つの原因【医師監修】
- 「一度使ったらやめられない」人気スタイリストも40代編集もリピ買い中の『涼ブラ』って?「滝汗でも不快感なし」「つけ心地がラクなのに~」続々と魅了される理由とは?
- 「お値段にも納得いく手応えです」あのシーズ・ラボのサロンケアが「本当に自宅でできてしまう」1台13役の最新鋭※マルチ美顔器の「ほんとにすごいところ」とは
- 白髪に悩む40-50代女性が「泡クリーム」タイプの白髪染めをセルフでお試し!「もっとはやく使えばよかった」後悔の理由とは?