毎回「お世話になっております」はNG? 印象が悪い3つのメール

あなたは、仕事で、一日何通くらいのメールを書いていますか?メールで大切なのはもちろん「用件」です。結論を先に明快な形式でメールを書くことは大切ですが、そのメールの頭に付ける文、時と場合によって、きちんと使い分けていますか? 毎回毎回「お世話になっております」のワンパターンな書き出しになっていませんか? 試しに私のGmailで「お世話になっております」を検索したところ、1週間で50通ぐらいヒットしました。

どうしても形式的になるその部分で、手を抜かないことができる女性のビジネスメールです。

とは言え、毎回毎回書き起こすのは大変なこと。そこで、今回は「お世話になっております」がどんな時に印象が良くないのか3つの場合に分け、それぞれの場合で言い換えパターンを教えますね。

 

ケース1・まだ「お世話」をされていない相手

まだ世話をしていない場合、つまり、まだ関係が始まっていない場合の「お世話になっております」は、とんちんかんな挨拶となります。特にこのパターンが多く、私も少し「世話を先に約束された」印象を持ったことがあります。
「お世話になっております」という文面に「いやいや、まだ契約していないし」と突っ込みを入れたことも。
この場合は、次のような書き出しが良いでしょう。

  1. 突然のメールで失礼いたします。
  2. 初めてメールを送ります。
  3. このたび、〇〇の件ではお世話になります。

1と2は全く初めての場合です。おきまりの文句ですが、この文のあとは、丁寧に自己紹介をしましょうね。
3は他の場面、例えば対面である程度話が済んでいて、「では続きはメールで」となったような場合です。その時は「初めまして」はおかしいので、このようなパターンになります。そして「お世話になっております」ではなく、それこそ未来の約束「お世話になります」となるわけです。

 

ケース2・「お世話」どころではないお付き合いがある

1とは反対で、むしろ、とてもお付き合いがあり、特に相手が大変に世話をしているということを自覚している場合、この「お世話になっております」では誠意が足りないと感じられてしまうこともあるようです。つまり「え?そんな簡単なお礼で済ませて本題に入っちゃうわけ?」というようなパターンです。こんな場合は、もちろんお礼を蕩蕩と述べても良いのですが、お礼がメインの内容ではないメールの場合は、本題の方が伝わらない可能性も。その時は、しっかり挨拶することで、ガッカリ感を払拭できます。

  1. 日頃はご愛顧くださいまして、ありがとうございます。
  2. いつもお引き立てくださいまして、ありがとうございます。
  3. 毎度格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。

ものすごく形式的ですが、ここはきっちり挨拶し、礼を尽くしましょう。ただひとつ、ポイントがあります。普段のメールと使い分けることです。このフレーズを毎回毎回書くのは、「お世話になっております」を連発するより「形だけ」という印象がより強くなってしまいます。業務が動いてメールを頻繁にやり取りするような時に、毎回書くのは中断し、少し時間を置いた時などに活用するようにしましょうね。

 

ケース3・1日に何度もやりとりをしている

頻繁にやり取りする場合、または逆に、久しぶりにやり取りした時に「お世話になっております」という言葉を目にするのは、形式的に感じ、しらける場合があります。「これは、テンプレートなんだな」「あ、予測変換なんだな」と思ってしまいますよね。そのような場合には、メールのやり取りの頻度が分かる言葉をきちんと入れたり、迅速な返信を感謝する言葉を述べたりしましょう。

  1. たびたび失礼いたします。
  2. ご返信ありがとうございます。
  3. 大変ご無沙汰しております。

1と2は、頻繁にやり取りをしている最中に使う言葉、3は久しぶりにメールを再開する場合に使う言葉として良いでしょう。3の場合は、ご無沙汰したことをお詫びする言葉を添えても良いでしょうね。

 

便利な言葉こそ、むやみに多用しないよう気をつけましょう。

ようするに、「お世話になっています」というのは、とても便利な言葉というわけです。日常場面では、メールよりも、もっともっと使用頻度が高い言葉だと思います。そこに甘えないことが、デキるビジネスウーマン。気遣いが言葉に表れること、そしてありきたりな言い回しを使わないことで、印象が良くなるチャンスでもあると思います。

 

これはNG!「お世話様です」

もっとラフな感じの言葉で「お世話様です」がありますが、この「お世話様です」は「ご苦労様です」と同じで、年上には特に失礼な言葉に当たりますので、注意が必要です。目上の人が軽く挨拶するには良いのですが、お客様相手には使わないように気をつけたいものです。

 

【日本語の誤用シリーズ人気記事トップ3は】

「ご自愛下さい」は実は失礼?デキる女のメール文末7ポイント

「伺います」と「参ります」どちらを使うべき?意外な敬語の間違い

敬語の3大間違い「させていただく」「よろしかったでしょうか」あと1つは?

スポンサーリンク

この記事を友達に教えたい!と思ったら、シェア!

 

この記事が面白かったら

「いいね!」してね

 

目上の人に「お体ご自愛下さい」は失礼?ビジネス敬語メールの文末7ポイント

以前、目上の方に帰りしなに「これからも頑張って下さい!」と伝えたら、「あなたがね」と失笑された経験があります。頑張って成果を出している人に対し「頑張ってください…

「伺います」と「参ります」どちらを使うべき?意外な敬語の間違いと意味

仮に、アポイントの確認をするとしましょう。「明日、オフィスに伺おうと思います」「明日、オフィスに参ります」。メールでも電話でも、どちらも正しいように感じますが、…

敬語の3大間違い「させていただく」「よろしかったでしょうか」あと1つは?

敬語に自信がある人はそういません。でも、スマートに使えたら、どんなにいいか!今日は、不安から来る「させていただく症候群」「よろしかったでしょうか症候群」「二重敬…

こんな会話をする人は嫌われる!言語哲学者に学ぶ「4つのNG」

クリスマス・パーティ、忘年会シーズンですね。気の置けない仲間とワイワイするのもよし、職場の仲間と一年の労を労うもよし。そういう中で、自然と人が集まる素敵な会話を…

丁寧なつもりが無礼に!3つの危険な日本語「了解」「大丈夫」もう1つは

礼儀正しく言っているつもりが、実は「失礼」にあたる言葉だった。そんなガッカリなことはありませんよね。もちろん、人間なのでつい言い間違えてしまうこともありますが、…

「させて頂く」とは失礼!そのワケと改善案を解説

あなたが今朝送ったメールに、「させて頂く」という言葉は何回出てきましたか? そして「いただく」を「頂く」としていませんでしたか? 今日はその2点について、どうし…

「さすがです」は実は失礼?相手をうんざりさせる3つの敬語

敬語に関して、使う立場としては、本当に色々気を遣っているのですが、果たして敬語を受ける立ち場の方から見ると、どのような感じなのでしょうか。私も年齢を重ね、人並み…

「すみません、私にはできません」とか言ってない?いつまでも若者気取りの敬語5選

四月。真新しいスーツに身を包んだ新入社員らしき若い人達をよく見かけます。スーツだけでなく、バッグやかばんも新品で、初々しさが全身にあふれ「がんばって!」と心の中…

40代が使うと痛い3大クチグセ「○○」「すごく」「あと」

40代ともなれば、世間的にも社会的にもしっかり模範となる立場の年齢。いつまでも若々しくありたいという気持ちは大切ですが、若いときと違い「責任」が出てきます。プライ…

言葉遣いを直したいあなたへ。今すぐできる2つの対策

元女性議員の暴言が話題ですが、あそこまでひどくないにしても、言葉の悪さは育ちの悪さに対するイメージと直結します。いわゆる「お里が知れる」とはこのこと。ほんの少し…

「今度伺わせていただきます」はNG?丁寧なつもりの「過剰敬語」が逆に無礼なワケ

どの企業でも接客の方法については新人研修などで学習済み。しかし、実際に業務が始まると、敬語以前に覚えなくてはいけないルールが山のようにあり、自分がお客さんに対して使っている敬語について、時間をとって検…

日本人の約7割が間違えている微妙な日本語!「〇〇を飛ばす」

「あの後輩、最近ちょっとたるんでいるから、檄(げき)を飛ばしてきたわ」「部長が部全体に檄(げき)を飛ばしたので、少し活気が戻ったわ」実はこの使い方NGです!「檄を飛ばす」のは、「しっかりしなさーい」と相…

「すみません」と言いがちな3つのシーンのNGは?「すいません」は論外です

「お茶をどうぞ」「すみません」「すみません、遅くなりました」「すみません、何とお呼びしたらよろしいでしょうか」このように「すみません」は大変便利な言葉です。「どうも」も同様ですが、さすがにビジネスシー…

尊敬語のつもりで「やられた」って言ってない?それ猛烈に失礼です!

「先生、〇〇ってやられたこと、ありますか? 面白いらしいですよ」「この前、〇〇をやられたっておっしゃっていましたが、どうでしたか?」このように聞かれたことがある人、言ったことがある人は結構多いのではな…

「返信ください」はかなり失礼?敬語・丁寧語を間違えない2ポイントとは

「〇〇を返信ください」「〇〇に参加くださいまして……」「〇〇を利用ください」。このような誤った日本語が、世の中にはびこるようになってきました。もともとは20年ほど前からネット上でよく見かけた言葉で、私も、…

「大丈夫です」はNG日本語?トラブルの原因になる敬語と丁寧語

「奥さん、この商品をお買い求めになりますか?」こう聞かれて、「大丈夫です」と言ったら、自宅に商品が届いた。そんな詐欺の話を聞いたことがある人もいるかと思います。これは消費者相談センターで解決すべきトラ…

「お座りください」は実はNG!?失礼な敬語と正しい言い換えは

「お待たせしました。時間に少し遅れてしまいましたね」「いえいえ。暑い中ありがとうございます。どうぞこちらにお座りください」「……」。この言い方を失礼だととらえる人がいるということを覚えておきましょう。実…

「参考になりました」はNG?さりげなく失礼な敬語3選

敬語というものは、頭では分かっていても、いざ目上の方やお客様を相手にした時に、口からパッと出てこないもの。また出てきても、目上の人に失礼な言葉を言ってしまうこともあるでしょう。ただ、正されるチャンスが…

「領収書をお返しします」は間違い?丁寧なつもりでNGな日本語

「バイト敬語」と呼ばれる敬語があります。もちろん正式な分類ではありませんが、主に接客業で使われ、文法的におかしなもの、言われて違和感のあるものです。日本語の乱れとしてやり玉に挙がっています。言語学的に…

「お待たせしました」は実はNG?気をつかったつもりで失礼な日本語

「お待たせしました。レポートを提出します」調査や研究を始め、リサーチでもアンケートでも、イベントでも、確かにレポートは早くほしいもの。その提出が遅くなってしまった場合、「お待たせしました」と言われると…

スポンサーリンク

スポンサーリンク

注目の記事

WORKに関する最新記事