いつまで続く? こなれ感あるシンプルおしゃれ服の流行
「似たような服を着て」と歌う欅坂46の『サイレントマジョリティー』の歌詞ではないが、ここ数年、日本の街を歩く人がとっても似たような服を着ているように感じる。いわゆる「こなれ感あるシンプル服」が、年代を問わず流行している。ファッション業界に起こっている「私服の制服化」ともいえるほどシンプル服、ベーシック服の流行……これはいつまで続く?
本来の「私服の制服化」の意味とは?
本来、「私服の制服化」というのは、ミニマリストやシンプルライフをめざす方々が実践しているものをさす。簡単にいえば毎日同じ洋服を着るということ。
代表的なのは、AppleのCEOであったスティーブ・ジョブズ。彼はつねに黒のタートルとデニムというコーディネートで“自分”というスタイルを貫いた。ジョブズのようにつねに同じスタイルとまではいなかくても、似たようなシンプルなトップスとボトムス合わせた数着だけで過ごすスタイルも「私服の制服化」とされている。
ジョブズの場合、私服を完全に制服化したことがいわゆる「制服」が持つ没個性ではなく、むしろ彼の個性、自分らしさの表現のひとつになった。ファッションとは本来、自己表現のひとつであるから、ジョブズの場合は私服の制服化がアイデンティティを確立したといえるだろう。
世代を問わず、着ているアイテムが同じ
しかし、今の日本では別の意味で「私服の制服化」が起こっている。先にいった表現でいえば、みんなが似たような服を着ているということで、平たくいえば、世代を問わずみんな私服がカブッているのだ。それが特に女性に著しい。
たとえばみなさん、こんなアイテムが揃っていないだろうか。
□トップス:シンプルな無地のハイネックやVネック
□ボトム:ワイドパンツやガウチョ、ロングプリーツスカート
□アウター:チェスターコートやブルゾン、ダウン。
10代と40代でコーディネートがカブる!?
アイテムだけでなく、色や柄、さらにいえばブランドも似通ってきている。
□色:黒、白、グレー、ネイビー、カーキ、ブラウン、ベージュなどのベーシックカラー
□無地で、柄やデザイン性も、華やかなカラーもない
□ブランド:だいたいがユニクロやGUあたり
いわゆる、「こなれ感のあるシンプル服」を40代や50代、60代以上といった年齢層の女性だけでなく、20代や30代……さらにいえば10代でさえもがそれ系のファッションを着ている。
なんと、10代から60代くらいまでは、ほぼコーディネートが一緒という現象が起きている……ごく一部、原宿系などを除いて。これはもはやファッションが本来持っている自己表現という意味をなくしている。自分らしい服ではなく、みんなから浮かない服、横並びの服、みんなに「いいね!」されたい服になっている。
つまり無難。それって「オシャレ」なの?
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