マスクを外すと「暴走マナー」まっしぐら?こんな振る舞いに気を付けて!
新型コロナ対策におけるマスク着用の考え方について、政府は3月13日(月)から「個人の判断に委ねる」ことを決めました。
ですが、花粉症のピークということもあり、電車内を眺めてもまだほとんどの方がマスクを着用なさっていますね。
さらには、いざマスクを外すとなると抵抗があるという人もいるようです。
依然としてマスクの着用が必要な場所もありますが、マスクを外す場ではプライベートでもビジネスでも気持ちの良い笑顔や振る舞いをしたいものです。そこで、(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生にポイントを教わりました。
前編『マスク生活で「忘れていた」マナーって?お顔出しや振る舞いのご準備はじゅうぶんですか?』に続く後編です。
【 気品を身につけるシンプルな教え#66 マスクを外した際の準備編 】後編
自分から進んであいさつをしていますか?
マスクを外して見られる状態になるというのは少し恥ずかしさがあるかもしれません。だからこそ、自分から進んであいさつをしていきませんか?
誰からも慕われる人は、ビジネスもプライベートも「人間同士のおつきあい」であることをよく分かっています。ですから明るいあいさつを欠かしません。個人間の円滑なコミュニケーションも企業間の仕事の成功も、自分を含めたそこに関わる人たちの信頼関係の上に成立するものだと言うことを、たくさんの経験を通じて実感しているからでしょう。
「おはようございます」「こんにちは」というあいさつは、その入り口の役目で、お互いに心を向け合う、いわば儀式のようなものです。あいさつは、自分の気持ちが相手に向いていることを伝え、また、相手の気持ちが自分に向いていることを確認し合うことで、互いに相手に対して良い印象を抱き合うきっかけの役目があります。
声をかけられたときも、マスクを外したら明るい表情を意識して
社内で上司や同僚から声をかけられたとき、お相手に対して体ごと向けていますか。ご自分の顔だけをお相手に向けるのではなく、話す相手に対して体ごと向けて話を聞いたり話しをしましょう。
話を聞いている時にも、話をするときにもご自身のお顔全体の表情にも意識を持ちましょう。
「ながらあいさつ」はもうやめましょう。一旦立ち止まって会釈をすると美しい
たいていの方は「おはようございます」「こんにちは」といいながら同時にお辞儀をしていると思います。これは「ながら動作」といって、お相手によっては軽々しい印象を与えるだけでなく、マスク生活の時はお相手に言葉が聞き取れなかったかもしれません。
これからは、あいさつの言葉が言い終わってからお辞儀をする、「一回一動作」をなさってみてください。美しい所作となって洗練されたレディに変身いたします。
顔をはっきりと相手に見せると自分も落ち着き、相手にも安心感を与える事ができるでしょう。
通路や道で知り合いの方に合った時も一旦立ち止まって会釈をすると美しい振舞いになります。しかし、人通りが多い場合などは、無理に声を出さずに笑顔の表情を忘れずに会釈をするだけでも良いでしょう。
会話の中では相づちをうちながら意思疎通を図って!
上手な相づちは相手との会話を弾ませます。適切に言い換えることで、信頼を得て関係性を築くことにつながるので、会話では正しく聞くことがとても大切です。正しく聞くことができなければ円満な人間関係もビジネスの成功も難しくなります。
お相手の話を聞いている時には、要所要所で復唱しながら聞くと、お相手の話す内容に共感していることが伝わり、お相手がさらに話しやすくなります。
また、相づちを打つ時には、あまり頭を振らないようにしましょう。頭を振るのが続くとご自身が疲れるだけでなく、見ているお相手の方も疲れてきてしまいます。
マスク着用については、個人の主体的な選択を尊重されますが、マスクを外して笑顔が出せ、お相手の笑顔も見られる日が来たことは喜ばしい事ですね。
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