
私たちが「これは更年期だな」と思ってからやったこと、食べたもの【藤井×井一更年期トーク】
「女3人寄れば姦(かしま)しい」ではないけれど、更年期世代の女が寄れば語りだすのが、更年期のあれやこれ話。
たまたま出会った更年期真っ只中のオトナサローネの編集長・井一美穂と、美容家・美容ライターの藤井優美が、今回は、『私たちが「これは更年期だな」と思ってからやったこと、食べたもの』を語り尽くします。
■最初に「これが更年期だなと思った」タイミングと、最初にやったことは?
井一 現在52歳の私。思い起こせば、私の更年期は高齢出産から復帰後の43歳、ワンオペ育児と仕事との両立ストレスから耳が聞こえなくなり、それが病的なことではなく、更年期症状だった、というところから始まりました。
藤井 「今日から更年期!」とパツンとなるわけではなく、日々なんとなく不調が続き、これまでとの違いを感じて、「もしかして更年期?」となるのが一般的ですよね。私も井一さんと始まりは同じころ。寝つけない、2~3時間おきに途中覚醒するなど、睡眠トラブルから、日中のだるさやパフォーマンスの低下を実感してましたね。
井一 藤井さんは仕事柄、さまざまな美容&健康情報に触れているから、そんな不調をそのまま見過ごすなんてことはしませんでしたよね?
藤井 それはもう! でも、40代初めだったので、更年期が頭をかすめながらも「まだ違うだろう」と思い(願い?)、更年期症状緩和というより、メンタルの安定化を図り、睡眠の質を高めるために瞑想に通ってみたり、アロマやフラワーレメディをなどを取り入れていました。
井一 私は、耳が聞こえなくなったときの耳鼻科で更年期を指摘され、漢方薬での治療を提案されたので、更年期症状緩和のために漢方薬をわりとすぐに取り入れましたね。でも、この漢方薬が全然体に合わず…。職場近くの内科で改めて処方された漢方で改善が見られた感じです。
藤井 私が漢方薬にたどり着いたのは49歳。更年期太りでどんどん太っていく自分に焦り、市販の漢方薬を買って飲んでいました。結局、メンタルの落ち込みがどんどんひどくなり、50歳でHRT(ホルモン補充療法)と同時に処方された「桂枝茯苓丸加薏苡仁(ヨクイニン)」を併せて服用することで、ずいぶん更年期症状が緩和されました。
■美容家が語る「やったほうがいいと思うこと」①身体の強化
井一 私も51歳からHRTを始め、更年期症状はずいぶんと緩和されましたが、考えてみれば8年くらいも何かしらの不調と付き合ってきたんですね。ある意味、自分をほめてあげたい(笑)。症状の有無や強さは人それぞれですが、更年期は誰でも通る“期間”。だからこそ、この時期にやっておいたほうがいい、もしくは、藤井さんご自身、やっていてよかったと思うことは何ですか?
藤井 運動です! 私、ヘルス関係の執筆も多いのですが、冷えや足の変形、睡眠、便秘など、さまざまなテーマで、専門医に取材をするのですが、テーマはバラバラなのに、行きつく答えは同じ。温める、ほぐす、血行を促進する、めぐる身体を作る…など、結局、運動が大切になってくるんです。
井一 それ、わかります。わかりますが、運動ってハードルが高くないですか? 私はもともと運動を避けてきた傾向があるので…。大切なのはわかりますが、続かないんですよね。
藤井 私はカラダを動かすのはもともと好き、というか、ちょっと美容的な視点で必要だと思っていたので、30代からピラティスやジャイロトニック、ヨガ、パーソナルトレーニングなど何かしらはやっていました。ただ、筋トレは嫌いで避けがちで(苦笑)。
パーソナルトレーニングもストレッチをメインにしてもらっていたので、筋肉量は全然増えなかったんです。それが、更年期となり、落ち込み、太り、動けなくなったときに、これまでの取材内容がフラッシュバックし、「今必要なのは筋肉だー」となったんですよねー(笑)。
落ち込みがひどかったときには行動へ移すことはできませんでしたが、HRTを始めて更年期症状が緩和されたときに、セミパーソナルジムに入会。今は週2回1時間ほど筋トレをがっつりしています。これ以外にも、朝晩30分ずつオンラインで筋膜ストレッチ&トレーニングを受講し、2週間に1回ずつ体のクセやゆがみを矯正するパーソナルジムに通っています。
井一 それはすごい! 金銭的にも、時間的にも、体力的にも…。そもそも運動って続けるのが大変なのに、どうしてそんなにできるんですか?
藤井 第一に、自分がご機嫌でいられるため。更年期症状というか、日々老化していくカラダと付き合っていくのが本当につらかったので。適度な筋トレは女性ホルモンバランスを整えると言われていますし、ストレス解消効果も大きいと思います。
第二に、お金です(笑)。確かに、私がジムなどにかけている金額は大きいと思います。これは性格的な問題でもあると思いますが、お金をかけているからこそ、無駄にしたくない気持ちが働いてきちんと通うし、トレーナーを押さえているぶん、キャンセルもしにくい。だから、しっかりトレーニングを行えるんです。
井一 確かに、「月いくらで通い放題」だと、いつでも大丈夫だから逆に行かなくなってしまいがちですね。私は運動の習慣化がまったくできないんです。これまでもいろいろ挑戦しているのですが、結局続かず、自分を責めてしまう。だから今は逆転の発想で、「続かなくてもいい、1年刻みでいいから何かを順番に試していけばそのうち何か習慣化できるものにヒットする」と考えを改めたんです。
そうして、昨年秋からホットヨガを始め、今のところ続いていますよ。これも年齢的なものかもしれませんが、私、膝が悪いんです。整形外科で膝の治療をすることで運動量を増やそうと思っているのですが、現実は間に合わないので、医薬品のビタミンDでも補給しているんです。
藤井 ビタミンDは唯一体内で合成されるビタミンですが、それには紫外線を浴びないといけないんですよね。昨今は、日焼け止めの性能が高まったおかげもあり、体内でビタミンDの合成がされにくいそう。
ビタミンDは、カルシウムの吸収促進、骨の成長促進の働き以外に、免疫機能を調整する働きがあるので、更年期世代には欠かせない栄養素。だから、井一さんがサプリで補給していくのは、とっても理にかなっていますよね。
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