
記憶を改ざんするモラハラ夫に自信を奪われた私。「私がおかしいのかも」と思い続けた結末
前編では、夫が「そんなこと言ってない」と記憶を都合よく書き換え、約束や会話の内容を何度もなかったことにされるCさんの姿をお伝えしました。そのたびに「私が間違っているのかも」と自分を責め続け、自信を失っていったCさん。
そんなCさんが最後に気づいた「本当の問題」と、そこから踏み出した一歩とは……?
<<本記事の前編:記憶が都合よく変わるモラハラ夫。「運動会に来てくれるっていったのに」子どもとの約束まですっぽかし、家族の絆は壊れていった
共有カレンダーの予定も「入っていない」と言い張る夫
Cさんが夫の“記憶の抜け落ち”に混乱させられた出来事は、ほかにもありました。
ある水曜の夜、子どもたちが寝静まったタイミングで、Cさんは少し緊張しながら話を切り出しました。
「来週の月曜日、私の健康診断の再検査があるの。会社、お休み取ってもらえる?」
すると夫は、ソファに座ったまま面倒くさそうに返しました。
「え?聞いてないよ。そんな急に言われても無理だろ」
Cさんは戸惑いながらもスマホを取り出し、言いました。
「ちゃんと1か月前に、共有カレンダーに入れてあるよ。ほら、見て」
そこには夫のイニシャルと「再検査」の文字が、しっかりと記載されていました。
しばらく画面を見つめた夫は、しぶしぶ口を開きました。
「……覚えていられなかった俺が悪いわ」
その言葉を聞いて、Cさんは一瞬ほっとしました。しかし、次の瞬間、夫は声を荒げてこう続けたのです。
「でもさ、そんな大事なことなら、もっと早く念押しして言っといてくれよ!」
その言葉を聞いて、Cさんは心の中で「またか」と思いました。
一度は謝るそぶりを見せながらも、最後には必ず相手のせいにして終わる。
これが、いつものパターンでした。
このやりとりは、単なる「物忘れ」ではありません。
カレンダーに記載されているという事実がある以上、夫が完全に“知らなかった”というのは不自然です。しかし、夫にとって興味のないことには意識が向かず、そもそも相手の話を記憶に留めようとしないのです。
そして、思い出したあとも素直に謝らず、「急に言うな」と責任を相手に押しつける。この一連の“流れ”こそが、モラハラの典型的な構造です。
モラハラ加害者がよく使う「聞いていない」「言ってない」は、
記憶障害という病気ではなく、相手の話に関心が薄く、頭に入れていないだけという場合がほとんどです。
Cさんが話しても、向き合って聞く姿勢がなければ、当然記憶には残りません。
ましてや、自分が何か対応する必要のある話題ならなおさら、「負担」として無意識に回避しようとするのです。
「謝罪」ではなく「逆ギレ」が返ってくる理由 次ページ
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