48歳、とにかく寂しい。私はおばあちゃんになっていくんだな【100人の更年期#10】

一般に、閉経の前後5年を更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

初潮を迎えた人ならば必ず誰しも迎える閉経、そして更年期ですが、面と向かって「更年期の具合はどう?」とは話しにくいものです。

私ってもう更年期なの?

みんなはどうなの?

この状態、もっとひどくなるの?

主婦の友社オトナサローネ編集部は、ごく普通に日々を暮らす同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材していきます。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

 

【100人の更年期♯10 48歳・翻訳業】

プロフィール

48歳。中学の同級生と24歳で結婚、28歳で長女、31歳で長男、34歳で次男を出産するが、
39歳で離婚。育休、転職を経験しながら翻訳業を続ける。

記憶の中の50歳の母は「怒って」いた

今思うと、私の母は「なんで私だけこんなに大変なの」っていつも怒ってました。私が中高生のとき、50歳前後ですね。当時が更年期だったんだろうと思います。

 

私は母ほどは怒りっぽくはなっていないと思うのですが、いっぽうで恐ろしく頑固になった自分は感じています。自分を守る力がアップして頑固になったというか。

 

そしてもうひとつ、私がいちばん困ってるのは正体不明の「さびしさ」です。

 

「さびしさ」が発作のように襲ってくる

「さびしさ」は説明が難しくて。私は普段子ども3人と暮らしているので、全員不在なら当然寂しい。でも、全員いても寂しいのです。

 

夜、寝る前に、得も言われぬ不安感が這い上がってくる。気を抜くと、ふわ~っとグレイな影が脳を覆いつくそうとする。朝起き抜けに襲われることもあります。

 

不安、落ち込み。きっかけも理由も特になく、うわーっと暗くなっていくんです。じわーっと寂しい物質みたいなのが脳に出てくる感覚です。

 

人付き合いに疲れるだなんてこと、一度もなかったのに

これまでコントロールできていた感情が激しく出るようになった、と言えるかもしれません。

 

私は子どものころから相手に合わせて協調する、社交大好きなタイプでしたが、最近社交が疲れちゃう。私にとって影響力があまりに強い人がいると「避けて」を通り越して「生活から排除して」しまうようになりました。長年お世話になってきた先輩とのかかわりを、ここにきて急に断ってしまったり。

 

もう20年ほど大規模な会合に関わっていますが、コミュニケーションを頑張りすぎて疲れ果てるようになり、今年は幹事をやめました。すると、幹事をやらないなら会合にも参加するべきではないと、なぜか頑なになってしまう。友人にはなんでこないの?と聞かれますが、幹事をやらないから行けないの!どうせ話してもわかってもらえない!って一層頑なになって。で、当日、みんなが楽しそうにしている写真がSNSに上がってきて、それを見て自宅でバカみたいに号泣してる。

 

話していて、つじつまがあってないのはわかってます。

 

夫と離婚して10年たちました。夫がいるときの寂しさは、通じ合えない寂しさでした。いま私が相手にしているのは、本当に得も言われぬ、名前のつけられない「さびしさ」です。

 

そこまで寂しくなる理由なんてないじゃん?と思ってる自分もいます。だけど、それはいつも自分の喉元まで詰まっていて、突然スイッチが入って出てくるんです。寝る前のほか、音楽にも感情を揺さぶられます。お風呂の中で聞いていた曲の何気ない歌詞で泣き出すこともあります。

 

その他の変化は、背中の吹き出物、太りやすさ

私は子どもを3人産みましたが、出産ごとにお産そのものは軽くなる反面、産後の肥立ちは悪くなっていき、3人目では「後陣痛」で3か月以上寝たきりでした。そして3人目を産んだあと、自分のメンタルの浮き沈みと月経周期のリンクに気づきました。

 

いま、月経が不安定になっているところです。初潮からずっと25,6日周期で規則的でしたが、47歳になって急に量にムラが出始めました。2週間や10日で次がきて、無排卵だったかな?と思えば、2,3か月こなかったり。念のためロッカーにはナプキンだけでなく着替えを入れています。

 

同時に、47歳から身体がやけに皮脂で油っぽくなったなと思います。中でも背中が油っこくて、背中の吹き出物が急に増えました。太りやすくもなったし、自分で感じる自分のニオイも変わりました。お酒を飲んで夜そのまま寝てしまうと、朝自分のニオイが気になってたまらないんです。毎朝絶対シャワーを浴びるようになりました。

 

その一方で、乾きます。喉も乾くし、唇も乾く。乾くのは補えばいいんですが、出ちゃうものはどうにもならないですね。目も乾きます。乱視は37歳から始まっているので更年期とは関係ないかもしれないですが、視力はこの1年で急激に悪くなりました。

 

あまりに太りやすいので、最近周囲に影響されて運動を始めました。土日に1時間だけ、自転車とウェイトのマシントレーニングをしていますが、半年前と比べると400g、500gくらいなら落とせるようになりました。やっぱり基礎代謝を上げるのは重要だと思います。

 

暑がりにもなりましたね。私に合わせて冷房を設定すると、他の人から寒いと言われちゃう。あと、そろそろ友人たちの間でもホットフラッシュが始まっているんですが、一人ひげが生えてるコがいて、指摘するかずっと迷っています。ちょっとずつランダムに太い毛が生えてきてるの。たぶんみんな老眼で焦点が合わないから自分の顔が見えないんですね(笑)

 

「恋愛市場から退場する」寂寥感

「さびしさ」のことを考えていくと、「もう私はおばあちゃんになっていくんだな」という気持ちがすごくよぎるの。そして自信がなくなっていく。身体の痛みや老化や、老後の暮らしの不安感ではなく、「他人から見て」おばあちゃんって思われるんだなという悲しみです。

 

私はシングルなので、これまで婚活や恋愛の話も大っぴらにしてきましたが、急に抵抗が出てきました。欲がなくなるのではなく、客観的に自分を見て自信がなくなってしまう。ほかのひとの立場で自分を見てしまい、私みたいなおばあちゃんが恋愛の話をしてたらおかしいよねと思ってしまう。そんな自分をまた客観的に見ていて、それを寂しいなと感じてもいます。

 

出会って、相手をいいなと思い、これは恋愛がはじまったかも!と思っても、1回めのやりとりで向こうが乗ってこないと、急にしゅんとしてしまう。ちょっと前なら自分から追いかけてコミュニケーションを取ってアタックしていたのにね。そして、悲しくなるのではなく、寂しくなるのです。

 

仲良くなりそうだなと思ったのに、その気持ちが成立しなかったときに猛烈に寂しくなります。寂しさの質が変わりました。以前は一人でいることが寂しかったのですが、いまは傷つくのがいや。

 

以前なら、いいなと思った人ともっと一緒にいるためにはどうすればいいかだけを考えていました。でも、そういう馬力がなくなって。

 

疲れるよね、そうまでしてね、もしもう1回やりとりしてまた反応が悪かったら、私もっとつらいよね、耐えられないよね。そんなことを考えちゃう。自分が不安定なことを自覚してる分だけ、ガードを強くしてるんですね。感情に過敏なのかもしれません。

 

もしも私がメンタルを壊してしまうと、子どもも自分も生活が成り立たなくなる。だから、それをマネジメントしようとして、影響を受けそうなものから自分を過剰にガードしている。いまの私の不安定さは、そういう感じです。

 

脳科学者の中野信子先生の記事に、脳が衰えていくと頑固になったり、あきらめたり、寂寥感に襲われたりするという話がありました。セロトニンの分泌も衰えて足りなくなるし、前頭葉の働きも落ちる。自分に起きてることを客観的に見ると、そういうことだなと思います。これは身体に備わった自然な働きなのだと思うと少し気持ちが楽になりますが、でも「さびしい」です。

 

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【100人の更年期】隔週日曜20時連載です。

#1 54歳、「太った」のは更年期のせい?

#2 45歳、突然に生理周期が変化して

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#9 47歳、高齢出産と橋本病。疲れる、太るのは「私のせい」じゃなかった

#10 48歳、とにかく寂しい。私はおばあちゃんになっていくんだな

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