【40代編集長の婚活記#190】これはナイわ~! 40代独女の「婚活反省会」
妹の登場で、事態は一変!
事態が一変したのは、同期がトイレへ行くために席を外してからだ。彼と入れ替わりにハイシャさんの妹さん──実は、最初に見かけた謎の女性だったのだが──が部屋に入ってきた。妹さんの、射るように見つめてくる視線、歯に衣着せぬ発言、根掘り葉掘りのプライベートに踏み込んだ質問。それを制したりもせず、ただ横で聞いているハイシャさん。
そのあたりから、思い始めた。この妹さんとうまくやっていける自信はない、と。いちおう「婚活」で紹介されているのだから、結婚を考えてのこと。ご本人のことはもちろんだが、相手の家族との相性も少しは考えたい。
話しているうちに、ますます明確になったのが、妹さんはかなりのブラコンであること。そして、よくよく話を聞いているとハイシャさん自身もかなりシスコン疑惑がある。40歳も過ぎて、妹の送迎をしているなんて、聞いたことないよ。専属の運転手かよ……。
早くお開きにならないかな
同期が部屋に戻ってきてからは、ゴルフ、お酒、仕事……そんな会話をしていた気がする。会話がスムーズにいくようなあいづちを打ったり、適度に質問をはさんだり。編集者歴24年の取材で慣れたトークの繋ぎをしていた。
早くこの場がお開きにならないかなぁと願いながら……。
店を出たのは、深夜1時近くになってからだった。ハイシャさんと妹さんは、当然のように一緒に帰っていった。
同期「ホントごめん。タクシーで送ります」
アサミ「ありがとう。ちょっと話したいことあるし」
本日の「婚活反省会」
タクシーに乗り、本日の婚活反省会(?)が始まった。
同期「どうだった? 率直に言って」
単刀直入に質問してきた。彼は昔から、ストレートに聞いてくるタイプだ。新入社員のとき、いま考えたら絶対に聞いたらアウトな質問を彼はしてきたことがある。内容は書けないけど(苦笑)。
アサミ「率直に、ナイわ」
ストレートな相手には、私もストレートに答える。ま、私も基本、直球タイプだし。
同期「だよね! そう思った」
アサミ「紹介していただいたのに申し訳ないですけど」
同期「いや、最初っから絶対ナイと思ったんだよ。だから、ずっと彼のリクエストを断ってたんだよ」
アサミ「その判断は間違ってないですね」
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