風邪やインフルエンザ予防に今こそ! 「梅干し」 6つのスゴイ効果

「梅はその日の難のがれ」ということわざがあります。朝、梅干しを食べておけば難(主に病気のこと)をのがれられるという意味です。そして今、日本人の身近な食材「梅干し」の健康効果が改めて注目されています。料理家・国際中医師・国際中医薬膳師である石澤清美先生に梅干しのチカラについてお聞きしました。

 

1.抗酸化作用でアンチエイジング

梅干しや梅には「活性酸素」による体への悪影響を防ぐ働きも認められています。老化、がんなどの原因物質ともいわれている活性酸素ですが、これが生み出される「酸化」を抑制する働きが梅干しや梅にあることがわかっています。毎日食べ続けることが、アンチエイジングに結びつくと期待されているのです。

2.インフルエンザウイルスやピロリ菌にも有効

和歌山県立医大と和歌山県みなべ町の共同研究では、梅干しから抽出した成分でインフルエンザウイルスの働きを抑制できるというデータがあります。
そのほかにも、同じ研究グループによるもので、梅干しに含まれるシリンガレシノールという成分に、胃に害を及ぼし、がんなどの発症に関係するヘリコバクターピロリ菌を抑制する働きがあることもわかっています。

3.唾液を増やし胃腸の働きを高める

梅干しを思い浮かべるだけでつばがこみ上げてくるものです。このようにして脳が刺激を受けた結果、分泌された唾液には、重要な働きがあります。各種の消化酵素やホルモンを含み、消化を助けるのはもちろん、胃腸の働きをスムーズにするのです。

4.動脈硬化や高血圧の予防にもなる

梅干しには血管を収縮させるホルモンの働きを調節し、血圧の上昇や動脈硬化の発症を抑制する働きがあることが、和歌山県立医大の研究でわかっています。塩分を含むため、食べ続けると高血圧になるのではないかと心配する方も多いのですが、1日に1個程度では血圧が上がる心配はないとする見解が有力です。

5.カルシウムを吸収しやすくする

梅干しのすっぱさは主にクエン酸によるものですが、このクエン酸が体内でカルシウムと結びつくと、とけやすくなり、吸収されやすくなります。カルシウムを含む食品を食べても、吸収率はさほどよくないので、カルシウム不足といわれる日本人にとって、梅干しで吸収率が上がるのは歓迎すべき効果といえます。

6.ミネラルが豊富でデトックス効果も

梅にはカリウム、マグネシウムが豊富に含まれ、鉄やカルシウムも植物にしては量が含まれています。カリウムは心臓や筋肉の働きを正常に保つのに欠かせない成分ですし、腎臓などで余分な老廃物を尿に排出するのを促す効果もあります。
また、マグネシウムはカルシウムと連携して骨の強化や神経・筋肉の働きを正常に保つものです。不足すると血液が固まりやすくなる、血圧が高くなるなどの心配があります。

 

梅に含まれる成分にはこのように体にいい影響を与えるものが多いことが近年の研究でわかってきています。日本の伝統的な食材「梅干し」で、風邪やインフルエンザに負けない体づくりをしたいものですね。

 

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