ニオイ評論家の医師が教える!「汗くささが気になる人」のニオイの正体って?

こんにちは。「予防医療」のスペシャリストで、医師の桐村里紗です。

この連載では、人生100年時代の折り返し地点、50歳になる前にやめたい悪習慣についてお伝えしていきます。

蒸し蒸しし始めるこの季節、自粛生活で運動不足になり汗をかかなかった人は特に汗臭注意報です。

テレビ番組では「ニオイ評論家」の肩書で登場する私が、簡単にできる汗臭対策をお伝えします。

【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」#28

 

意外に知らない!「汗はかかないほど汗臭くなる」

最近、汗をかいているでしょうか。

自粛期間に、しっかり汗をかく運動や入浴ができていたでしょうか。

発汗習慣を持っていなかった人ほど、汗の質が悪くなり、これからの汗ばむ季節にじっとりベッタリ臭いやすい汗をかきやすくなります。

 

実は、健康的な「サラサラ汗」は臭いません

運動や入浴などで体温が上がり、全身からかく汗は、健康的な状態では99%が水なので、ニオイがありません。

爽やかなスポーツ選手がかく汗を思い浮かべて下さい。

玉のように流れるサラサラ汗。

汗は、血液を濾過して作られるものですが、塩分などのミネラル成分は体にとって重要なものなので、なるべく体内に留めたいものです。

その為、普段から汗をかく習慣があると、ミネラル成分を再吸収して体に戻す為、汗にはほとんど含まれず、ほとんどが水成分のしょっぱくないサラサラ汗になります。

 

一方、しょっぱい「ベタベタ汗」は臭いやすい

一方で、発汗習慣を普段から持っていないと、汗をかく機能が衰えて、汗をかきづらい体質になります。

そして、たまに汗をかくと、ミネラル成分を多く含むしょっぱくて、ベタベタの汗になります。

ミネラル成分などの栄養は、皮膚や衣服について常在細菌のエサになり、その細菌がニオイ成分を発生させてしまうのです。

 

そして盲点!「更年期の汗」も臭いやすい

更年期のホットフラッシュに伴って、上半身や顔からどっと出る汗も、臭いやすいものです。

自律神経が乱れて汗をかく「精神性発汗」と呼ばれる発汗に近い為、アンモニア成分を含み、ちょっとツンとしたニオイになります。

さらに、普段から汗をかいていない人では、余計にベタベタ汗になりやすくさらにニオイが悪化します。

 

発汗は大切です!ニオイも熱中症も予防する

「汗をかきたくない」と、汗を抑えようとする人も多いでしょうが、汗は、しっかりとかいた方がニオいにくいサラサラ汗をかけるようになります。

それに、全身からかく汗は、体温が上がりすぎないように体温調節のためにかいていますので、気温が上がるこの季節に全身からの汗を抑えてしまったり、汗をかきづらい体質をそのままにすると熱中症のリスクも高まります。

 

1.制汗剤はポイント使いに

制汗剤は、汗を抑制しニオイも抑えるために有効ですが、全身に使うと、体温調節の機能を低下させてしまうので、あまりお勧めできません。

使うなら、脇や足の裏、頭などポイント使いにしましょう。

部分的に汗をかきやすい場所を抑えるのであれば、体温調節に悪影響を与えません。

 

2.1日1回は発汗習慣を持つ

かと言って、仕事中に大汗をかいても着替えることができませんし、エアコンの効いた部屋では汗をかきづらいものです。

1日1回は、軽いジョギングをして汗をかく、水分をしっかりとって入浴するなど、何らかの発汗習慣を持つことです。

1日1回しっかり叩き起こしてあげれば、サボっている汗腺は働き始めます。

 

3.消臭インナーは大活躍

ニオイを抑えるのに、消臭効果のあるインナーはとても効果的です。

汗が乾きやすく、ニオイ成分を分解する特殊な繊維で作られたインナーは、ムレによる悪臭を抑えてくれます。

各下着メーカーなどから発売されていますよ。

 

ソーシャルディスタンスを保ち、密を避けるとは言え、人と接する機会が増え始めるこれからの季節に、しっかりニオイ対策もしておきたいですね。

 

【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」、週1回、土曜の夕方に配信!】

文/内科医・認定産業医 桐村里紗

tenrai代表取締役医師。1980年岡山県生まれ。2004年愛媛大学医学部医学科卒。内科医・認定産業医。治療よりも予防を重視し、「ヘルスケアは、カルチャーへ」というコンセプトを掲げ、新しい時代のヘルスケアを様々なメディアで発信している。フジテレビ「ホンマでっか!?TV」「とくダネ!」他メディア出演多数。著書『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)他。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク