秋冬のコロナ第2波に備えて!医師が教える6つの「毎日の予防習慣」

2020.09.26 WELLNESS

こんにちは。「予防医療」のスペシャリストで、医師の桐村里紗です。
秋冬に第2波が懸念されている新型コロナウイルスへの備えを、改めて確認しましょう。

 

7月、真冬のオーストラリアには第2波が襲来した

インフルエンザや風邪が流行する秋冬に、新型コロナウイルスが再燃するかもと不安になっている方も多いと思います。

 

南半球のオーストラリアは、日本の夏の時期に真冬を迎え、予測通りに第2波の流行が起こりました。

 

オーストラリアの最初のピークは4月で、その後落ち着いたものの、真冬を迎えた7月に第2のピークを迎えました。

 

「新型コロナは冬に流行る」が現実化したことで、これから秋冬を迎える北半球に不安が広がっています。

 

一般的な風邪を起こすコロナウイルスは冬に流行しますから、同種である新型コロナウイルスも同様に冬に感染拡大する可能性は十分に考えられるという訳です。

 

第2波は本当に日本に来るのか?

一方で、日本では各国に比べて重症化が少なく、流行の型の違いや免疫応答の違い、またBCG接種の義務化などの様々な要素の可能性が検討されています。

 

多くは、無症状か風邪程度ですんでいるという事実もあります。

 

ただ、実際に第2波が本当に来るのか、また、その際に型が変化して思わぬ収束に向かうのか、流行に転じるのか、などは不確定要素としか言いようがありませんが、備えるに越したことはありません。

 

少しずつ肌寒くなり、秋から冬を迎える日本で、これからやるべき対策について改めて確認したいと思います。

 

冬場に風邪が流行する根本的な理由を知っておこう

新型コロナウイルスは、風邪を起こすコロナウイルスと同類です。厚生労働省も公式に「コロナウイルスは、ウイルス性の風邪の一種です。」と説明しています()。

 

ですから、そのつもりで対策をすることが賢明です。

 

なぜ、冬に風邪を含めた感染症が流行るのか? その要素は、2つ。乾燥太陽です。

 

この2つの要因と対策について確認していきましょう。

 

■乾燥

概ね、気道に感染するウイルスは、寒さと乾燥を好みます。

 

ウイルスが好む環境は16℃以下、湿度は40%以下とされています。湿度が高いと、ウイルスは空間の水分に付着して落下しやすくなりますが、湿度が低いと、ホコリなどに付着して空間にとどまりやすくなります。

 

また、空気が乾燥すると、喉の粘膜も乾燥し、感染に対する防御力が低下してしまいます。

この対策としては以下の2つが重要です。

 

1・加湿
冬は、加湿器で加湿をして、湿度を保つことが重要です。
(カビが発生すると体に悪いため、結露には気をつけて)

2・水分摂取
冬は、夏と比べて渇きを感じにくいものの、皮膚から水分が気づかずに蒸発しています。
体を冷やさないように温かい飲み物をこまめに摂取しましょう。

 

■太陽

そして、太陽です。

 

太陽の強い紫外線には、ウイルスを死滅させる働きがあります。米国立生物兵器分析対策センターの研究では、太陽光と類似した光を照射したところ、6分間で新型コロナウイルスは死滅したとしています。

 

日本では、5月から9月には紫外線が強くなるものの、これから10月を迎えて減少していき、2月が最低になります。環境中でもウイルスが生き残りやすくなる環境がまずあります。

 

さらに、紫外線B波( UVB)は、皮膚に当たることで、感染症防御のために必要な免疫機能に必須のビタミンDを作り出します。世界各国の調査で、血中のビタミンD濃度がしっかり保たれていると新型コロナウイルスの重症化を防ぎ、防御的に働くという報告が多く出てきています。

 

以前にもお話ししましたが、日本人女性(15~45歳)の調査では、95.5%は、ビタミンDの血中濃度が基準値未満だったと報告されています(※1)。これから、ビタミンDの低下から免疫力の危機的季節になると言っても過言ではありません。

※1:日本公衆衛生雑誌 2017; 64(3): 133-142.)

この対策としては、

3・外出後の手洗い

環境中のウイルスを媒介する最大の要因は、あちこちを触る手です。
手肌が乾燥してガサガサしてしまうとウイルスが付着しやすい状態になる為、
ハンドクリームなどでその後しっかりと保湿をしてください。

4・マスク

マスクをする意味としては、風邪症状がある人がウイルスを含む飛沫を飛ばさないことが重要です。
十分な距離がとれ、換気が十分な屋外では不要ですが、密になる屋内では、予防的な効果もゼロではありません。

5・日向ぼっこする

この時期はより積極的に日向ぼっこをお勧めします。
ガラス越しでは肝心のUVBをブロックしてしまうので、屋外で。

6・ビタミンDを食事から摂取する

ビタミンDを食事から摂取するには、鮭の切り身。また、干し椎茸。
干し椎茸は、機械干しのものが多いのですが、これではビタミンDは摂取できません。
1日自宅でザルなどに並べてベランダで天日干しすることでビタミンDが増えます。

 

より詳しくは、今年の2月にお伝えした記事 「新型肺炎から身を守るには?医師が教えるシンプルなガード法」 もご参照ください。

秋冬に備えて、改めて基本に立ち返りましょう。
そうすることで、風邪やインフルエンザの予防にもなり、健やかに寒い季節を乗り切れるはずです。

 

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この記事を書いたのは
内科医・認定産業医 桐村里紗

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