
キャリアコンサルタントが教える、女性が「自分らしく働く」ために大切なこと
3月8日に渋谷ヒカリエで行われたイベント「HAPPY WOMAN FESTA 2017」。国連が定めた国際女性デー、この日にあわせてヒカリエでは、女性の生き方、働き方を考えるセミナーやワークショップが終日に渡って開催されました。
女性の働き方ついてのトークセッション
イベントは実にバリエーション豊か。ヨガからお洋服のコーディネート術、美容法にダイエットに思考法にボイトレに、と朝から夜まで行われたワークショップやセミナーは全部で約50以上。その中で今回紹介したいのは、女性の働き方についてのトークセッションです。
今回ご紹介するのは、東洋大学准教授の小島貴子さんと経済キャスターの鈴木ともみさんによるもので、お題は「ウーマノミクスから始まる新時代のキャリア」。ウーマノミクスとは造語で、ウーマンとエコノミクスをあわせたもので、女性の活躍でもっと経済を活性化しよう!というものです。
すべての女性が「自分らしく」働くために
小島貴子さんは大学で教えながら、企業の人材育成やキャリアコンサルタントとして活躍しており、女性の働き方についてのスペシャリスト。鈴木ともみさんはラジオやテレビなどの経済番組でキャスターを務めており、最近は二人で、ダイバーシティについて語るラジオ番組のパーソナリティもしています。
自分の感情を丁寧に扱う
そんな二人が語ったのは「女性はもっと自分の人生の主役になろう!」ということ。いくら男女雇用機会均等法ができても、産休や育休の制度が整っていても、イクメンがもてはやされていても、女性が、その人らしい形で働ける世の中は、今の日本ではまだまだです。
女性それぞれがそれぞれの能力を発揮して、その人らしく働けるようになるために、私たち女性は何をすればいいのか? 小島さんと鈴木さんは、まずは自分の夢は何だったのか、自分にとってのストレスは何なのか、そして今の自分の課題や目標について考えてみては、と語ります。
自分を企業に見立ててみる?!
□自分が企業だったらどんな商品ができそうか?
□今のままで利益はでそう?
□商品開発にはどれくらいのコストと時間がかかりそう?
まずはそこを考えるのが、今回のテーマでもあるウーマノミクスへの第一歩だと。自分を企業に例えてみるって、そういわれると「なるほど」な考え方ですが、なかなか思いつかない発想です。今、自分の働き方や生き方に迷っている人も、ぜひ考えてみるといいのではないでしょうか?
企業というのは1年ごとに決算をしています。それと同様に「自分株式会社」も1年ごとに決算をしてみましょうという提案でした。
まずは、自分賃貸貸借表(B/S バランスシート)。
いまの自分の資産、資本、負債は何があるかを記してみましょう。
資産は、文字通り貯金といった資産もありますが、友人や経験、学習歴などもそうです。資本には、健康な体、今までの経験など。負債はお金の負債もありますが、今までの失敗をそのままにしていることも含まれます。
次に、自分損益計算書(P/L プロフィット・アンド・ロス・ステートメント)。
費用と収益です。
費用とは、時間や能力、付き合い、疲労感など。収益は、給料はもちろん遣り甲斐、達成感、承認、経験なども含んで考えましょう。
このように自分自身の決算をすることで、いまの自分の価値を知ることができ、そしてさらにその価値を高めるために次にすべきことが見えてくるからです。
「自分株式会社」で、生き方、働き方が見えてくる
「自分株式会社」を考えると、以下のようなものが見えてきます。
ビジョン・・・実現に通じることか?
楽しさ・・・やっていて楽しいことか?
習慣化・・・習慣化、継続してできることか?
責任・・・責任を持てることか?
発展性・・・発展性があることか?
独自性・・・独自性があることか?
価値・・・未来の自分や社会に価値があることか?
これを考えることで、今後の自分の生き方、働き方がきっと見えてくるはずです。
「HAPPY WOMAN FESTA」は来年の3月8日にも行われる予定。働き方、生き方を含めて、今の自分の生活をよりよくするヒントがいっぱい見つかるのではないでしょうか。
小島貴子さんと鈴木ともみさんが主宰する(社)多様性キャリア研究所 http://diversity-career.jp/
3月8日、国際女性デーとは
国際女性デーとは、国連が1975年に制定した、男女平等や女性の権利を守ろうという日です。イタリアでは、「ミモザの日」と言われている日で、男性から女性にミモザのお花が贈られるそうです。1970年代といえば、ウーマンリブ(男女平等を訴える活動で、1960年代後半にアメリカから起こって世界中に広まった運動)が盛んだだった時期ですので、そのころに制定されたというのも納得です。
それから今や、40年以上が経過したわけですが、最近注目を浴びているのがこの国際女性デー。女優のキャメロン・ディアスやジェシカ・アルバなども、この日を世界中に広めるべく活動しており、やっと日本でもここ数年話題になるように。写真は3月8日の数日前に行われたプレイベントの様子です。女子大生たちが夢を語っています。
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 運動嫌いだった56才、ゆがみを整えたら「ネガティブな性格」を卒業できた。「離婚から立ち直り、推し活も始めました」【鬼軍曹ゆか様ダイエット】
- 48歳独身女性、立ち上がろうとした瞬間「あれ??」。このめまい、もしかして「更年期」なのかな?【マンガ100人の更年期R】
- 「まさか、私が乳がんに?」53歳でがん告知。抗がん剤で動けないつらい日々に、私を支えてくれたものとは
- 【ユニクロ】サマーニット×タックワイドパンツ。今夏のオフィスコーデに選びたい色とは【40代の毎日コーデ】
- 【熱中症搬送数激増中】実は6月下旬からの「高湿度」が最も危険!「さぼると熱中症リスク激増」の意外すぎる習慣とは?
- 「私の老化度、本当に54歳ぶんなのかな?」更年期以降は全員が気にしたい「自分の生物学的年齢」を計ってみたら衝撃的すぎる結果に
- 「体温が1℃下がると太りやすくなる」問題が、更年期世代の女性にとって特に深刻なのはなぜか?「お風呂に入る前たった1分でできるヤセ習慣」とは?【石原新菜先生が解説】
- 超激務ヘアメイク藤原美智子さんが「42歳で思い切って変えたこと」その顛末は?「顔も体も片側だけ引き攣った状態になるまで」働いて
- 43歳、新しい職場で心が折れた。でも、25年ぶりにピアノを弾いたら胸が熱くなって──そこから私の転機が始まった
- 更年期後に「消える症状」と「そのまま残る症状」って?7万人のデータが教えてくれる「更年期の真実と、これからの人生」
- 「猫背・巻き肩の54歳がびっくり」着るだけで理想的なS字姿勢が身につく話題のインナーウエアをご存じかしら
- 更年期、どうやって乗り越える?運動、食事、サプリ、そして注目成分「ゲニステイン」まで、更年期の専門医が教えます
- 今の生活が「しんどい」なら「命の前借り」をしている証拠。知らずに「疲れを溜めてしまう」生活習慣とは【医師監修】
- 【徹底検証Hip Fit】はいて1日23分、ながらで使える手軽なヒップトレーニング!SIXPADの女性向けショーツタイプEMSで「ヒップから健康」は叶う?
- 「1年で約6倍」老化スピードが速い人と遅い人、その違いは?美人女医が伝えたい老化を早める3つの原因【医師監修】
- 「一度使ったらやめられない」人気スタイリストも40代編集もリピ買い中の『涼ブラ』って?「滝汗でも不快感なし」「つけ心地がラクなのに~」続々と魅了される理由とは?
- ゲッターズ飯田「引っ越すときに確認すべきたった一つの大切なこと」とは?運気を上げる心構えの基本は
- 57歳「更年期が終わったあと」には何が起きますか?美容ジャーナリスト・小田ユイコさんの場合は