50歳、指の痛み、肩こり、生理不順、めまい。でも、更年期と診断してもらえずに…【100人の更年期#81】後編

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

前編『疲れる47歳。ニキビの48歳。むくむ50歳。お願いだれか更年期だと言って! 』に続く後編です。

【100人の更年期#81】後編

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サオリさん 51歳

事務員として働きながら休日はマリンスポーツを楽しんでいる。50歳からSUP(スタンドアップパドルボード)を始めたアクティブウーマン

 

医者はパンパンにむくんだ薬指を見て「年取ってるんだからしょうがない」

整形外科のお医者さんは、パンパンにむくんだ私の右手の薬指を見ながら「年取ってるんだからしょうがないよ」と言って、痛み止めとシップを処方してくれました。またもや、更年期宣言はいただけず。

 

その後、痛み止めを1週間飲み続けたものの、いっこうにむくみはひきません。痛みも治まらないので、別の整形外科で診てもらうことにしました。

 

2院目の整形外科では、リウマチの疑いがあるとして血液検査をしました。でも、結果はリウマチではないとのこと。別の病気の可能性もあるから、大きな病院を紹介すると言われました。

 

私は基本的に病院を信頼していて、ちょっとした体調不良でも病院へ行くタイプですが、このときは本能的に「いやいや、重い病気というより更年期じゃないの?」と感じ、紹介を断りました。本能的に更年期だろうと思った理由は、ここ1年で他にも、生理不順や肩こり、めまいなどを感じ始めたからなんです。

 

やっと出会えた信頼できる医師。そして症状は緩和へ向かった

次に私は、婦人科系の病院を探しました。隣の県に、婦人科を含め総合的に診てくれる内科があると分かり、そこへ行きました。

 

その総合内科では「女性ホルモンは減っているけど、更年期障害というほどじゃない」と言われました。そう言われても、指は痛いし肩こりはひどくなる一方だし、めまいはするし生理不順だし…… 辛い思いの丈を伝えたところ、担当のお医者さんは私の辛さに寄り添ってくれたので、この病院へ通うことを決めました。話し方も優しくて、安心するんです。

 

このとき処方されたのは、桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガン)と当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)という漢方薬でした。合わせて食事の指導がありました。消化吸収が遅い野菜を先に、多めに食べて、その次に肉や魚などのタンパク質、それから米やパンなどの炭水化物を摂るよう言われました。

 

漢方薬の服用と指導された食事を2カ月続けたら、諸症状はかなり緩和しました。でも、薬指のむくみや痛みだけはいっこうに治まらず、それどころか他の指も痛むようになっていて。お医者さんに伝えたら、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)を麻杏薏甘湯(マキョウヨクカントウ)に変えてくれました。飲んでみたら、翌日には噓みたいにスーッとむくみと痛みがひいたんです!ただ、そのまま治るほど簡単ではなく、その後もときどきむくみと痛みは出ますが、前よりはかなり軽くなりました。指輪が入らないほどむくむことはなくなりましたよ。

 

結局、どのお医者さんにも更年期だと断言されることはありませんでした。でも、自分の中では「更年期だから仕方ない。異変を感じたらすぐにお医者さんに相談すれば大丈夫」と思って、日々を過ごしています。

 

お話したように、いまも指はときどき痛みます。でも、落ちこんでも解決はしないので、気分転換も兼ねて2ヶ月前からSUP(スタンドアップパドルボード/ボードに乗ってパドルで漕ぎ進ウォータースポーツ)を始めました。新しい趣味ができて、それなりに充実した毎日をおくっています。

 

▶【この記事の前編】疲れる47歳。ニキビの48歳。むくむ50歳。お願いだれか更年期だと言って

 

 

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