50代からはじめるピラティスで、ぜい肉とおさらば! 目標はしなやかなくびれ #01

100年の歴史があるピラティス。もとは負傷した兵士のリハビリが目的だったのだ

ベッドのようなマシンが「リフォーマー」と呼ばれるもの。

 

女優さんやモデルさんたちが体形維持のために「ピラティスをやっています」というのを聞くけれど、ピラティスがどんなものか説明できますか?

諏訪もヨガはやったことがあるけれど、ピラティスとヨガの違いがよくわからないまま体験レッスンにやってきました。レッスンを始める前に、諏訪が疑問を解決。教えてくれたのは、bloom pilatesのSatonaさんです。

 

――ピラティスとは何ですか? ヨガと何が違うんでしょうか。

 

「ピラティスのはじまりは、第一次世界大戦時です。ドイツ人の解剖学者ジョセフ・ピラティスさんが、負傷した兵士のリハビリのために考案したメソッドなんです。病院のベッドを改良してトレーニング器具を作ったそうです。ピラティスマシンのひとつ、リフォーマーの原型ですね。

ピラティスは体の奥にあるインナーマッスル(深層筋)を鍛えて、頭や首、骨盤のポジションを正して美しいボディラインを作っていきます。一方、ヨガは瞑想や呼吸、ポーズを通じて精神にアプローチするものです」

 

 

――なるほど。確かにヨガはリラックスができ、精神が安定する気がします。ピラティスは体へのアプローチなんですね。ピラティスにも種類がありますが、マシンを使うものとマットで行うものの違いは?

 

「どちらも体幹を鍛えていくものですが、マットのほうは自分の体重を使ってコントロールしていくので、初心者の方はハードに感じると思います。

マシンのほうが難しいように見えますが、フットバーやストラップなど動きを補助してくれるものがあるので、筋力がない人でも安全に体を動かすことができます

 

 

――ベッドで寝ながらやるようなイメージですね。私にもできそうな気がしてきました。私はくびれが欲しいのですが、ピラティスを続けるとどんないいことがありますか?

 

「全く運動をしてこなかった方は筋力がついてきます。すると、基礎代謝が上がり脂肪燃焼効果が期待できます。体幹が鍛えられますので、猫背や巻き肩の改善にもつながります。

姿勢がよくなるだけで見た目の印象が変わってくると思います。
肩こりや腰痛、冷えといった不調の改善にも役立つと言われています。
ストレッチの要素もあるので、体の柔軟性が高まってしなやかなボディラインが期待できます。
体が変わっていくと、気持ちも変わって前向きになったという方が多いですね」

 

 

――40代、50代は体のあちこちに痛みや不調があらわれてくるので、いいですね! でも、どれくらいやればいいんでしょうか?

 

「今の体形をキープしたいと思ったら、レッスンは週に2~3回でOKです。1回40分なので、普段、運動をしていない人にとってはこれだけでも十分な運動量です。

初心者が5~10回行うと動きに慣れて疲労感がなくなり、20回で筋肉痛が気持ちよくなり、30回で体が変わると言われています。3~4カ月もすると体の変化を感じられ、体を動かすのが楽しくなってくると思います」

 

 

――運動は毎日やらないといけないと思っていましたが、週に2回なら続けられそうです!

 

初めてのレッスン、スタート! 「シューッ」と息をしっかり吐くことを意識

レッスン前に先生から呼吸法についての説明がありました。

 

リフォーマーというマシンを使っての40分レッスンがスタート。何百とあるピラティスのワークのなかから、厳選したエクササイズを組み合わせたオリジナルプログラムです。全身を効率よく鍛えられるそう。

 

「動きについてくるのが大変かもしれませんが、まずは呼吸を止めずにしっかりと吐いて吸うことを意識してください。今日は深い呼吸をし、腹圧を高めることができたらOKです」とSatonaさん。

 

ピラティスの呼吸は「胸式呼吸」。今回は難しい説明は抜きにして、どういう風に呼吸をすればいいか、ポイントだけお伝えします。

 

口をすぼめて「シューッ」と息を吐きます。「ハァ~」と息を吐くよりも、勢いよく長く吐けるはずです。強く勢いよく吐くことで、おなかに自然と力が入るのです。
しっかりと吐き切ったら、鼻から息を吸い込みます。深い呼吸ができると、全身にフレッシュな酸素がいきわたり、頭がすっきりして自律神経も整います。新陳代謝もよくなりますから、めぐりのいい体に。

実は、この呼吸をするだけでインナーマッスルが鍛えられるそう。

プログラムの動きに合わせて、「しっかり吐いて吸う」を意識してレッスンを行いました。

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