48歳すべてが不調。「もうトシだから仕方ないのかな」と思っていたら…ズバリそれは更年期でした!
40~50代になり、「急に冷え症がひどくなった」「手足が冷えてぐっすり眠れない」といった悩みはありませんか?
日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みのひとつに「冷え」があります。
一般的に、人が寒さを感じない温度にもかかわらず、手足などが冷たくてつらく感じる症状を冷え症といいます。
今回は、更年期の冷えを改善する方法について「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
慢性的な不調「もう若くないから仕方ない」と思っていた
なるみさん(48歳)は、半年ほど前からさまざまな不調に悩んでいます。
「繰り返す頭痛や肩こりに加えて風邪もひきやすくなって、すっかりからだが弱くなったと感じます。朝の寝起きも悪くて、たくさん寝たはずなのに全く疲れがとれません」
心身の不調を数えるとキリがないというなるみさん。
「もう若くないし、仕方ないのかな」
と思い、ひたすら我慢して過ごしていました。
ある日娘が驚いた顔で「お母さん、舌が真っ白……」いったいなぜ?
ある日、娘さんと2人で会話をしていたときのことです。
「お母さん、なにか白い物、食べてる?」
と娘さんに聞かれたなるみさんは、口をあけてこう答えました。
「何も食べてないけど……」
なるみさんの口の中を見た娘さんは驚いてこう言い放ちました。
「お母さん、舌が真っ白! 気持ち悪い!」
なるみさんが慌てて鏡を見たところ、確かに舌が真っ白になっていました。
「スマホで『舌が白い』と検索したら、舌が白いのは冷え症のサインだそう。
しかも、冷え症の症状として、私が常に感じている不調がずらりとあがっていたんです」
冷え症には、更年期の女性ホルモンが関係していた
早速、なるみさんはかかりつけ医を受診して、自身の冷えについて相談してみました。
「更年期になると、女性ホルモンの減少で自律神経に乱れが生じるため、体温調節がうまくいかなくなり冷えやすくなります」
と医師から説明を受けて、漢方薬が処方されました。
処方された漢方薬は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は、血行をよくして手足などの末梢を温めて、冷えを改善する漢方薬です。
「漢方薬をのみ始めてから、頭痛や肩こりが軽減してきました。手足や腰回りの冷えも和らいできて、体調もよくなってきたと効果を実感しています」
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