51歳の2人が更年期を語りつくす!「今思えば、更年期がはじまるサインって何だった?」【更年期のホンネ】#2
更年期真っ只中で偶然知り合った、オトナサローネの編集長・井一美穂と、美容ライターの藤井優美。自身の更年期経験をもとに、読者から寄せられるアンケートから寄せられる更年期の不安を一緒に考えます。第2回は、「わかりにくい更年期のサイン」について。
前回は▶「更年期のお金」どのくらいかかるの?気になる更年期のあれこれを語りつくす!
【更年期のホンネ】#2前編
質問です!自分が「更年期かも?」と気が付いた変化、いったい何でしたか?
井一 さて、今回は「何歳くらいで更年期症状が始まりましたか?」、いわゆる「始まりの年齢」からホンネをスタートします。
ちなみにまで、読者アンケートにご回答いただいた「更年期が始まったと思う年齢」のボリュームゾーンは44歳。まさに「これって更年期症状?」と悩みだすころですよね。
藤井 私は42歳ごろからかな。睡眠の質の低下や気分のムラが現れ出したのですが、これが更年期なのか、単なる疲れなのか、はたまた老化なのか、判断がつかず、どうしたいいのやら、と悶々としていました。
あとはホットフラッシュというか、顔汗! いつも時間に追われて焦っているから、いわゆる生理的なものかもしれないけど。「暑くて暑くて」とか、「のぼせ」とか、いわゆる一般的に言われるホットフラッシュではない感じがしたので、更年期のせいか判断がつかなかったですね。
まさか耳鼻科で更年期を指摘された⁉ 婦人科以外で更年期を意識する人多し
井一 私は42歳で高齢出産をし、43歳で育休から復職以来、ワーママ特有のストレスに翻弄されたうえ、育児はほぼワンオペに近い状態だったから、ある日突然、耳が聞こえなくなり…。
藤井 えー! でも、難聴と更年期って結びつかなくないですか? どうしてそれが更年期症状だと思ったの?
井一 思ったというより、耳鼻科医で「更年期じゃないですか?」と指摘されたんです。そもそも難聴は、30代に仕事のストレスでなったことがあっため、今回は「仕事とワンオペ育児のストレスのせいだな」と思っていたんです。でも検査をしてみると、医学的には聞こえていたんです。私の場合、ストレス=難聴・めまいという経験があったため、これが更年期のホルモン変動により、不安が増大してしまったんだと思います。
藤井 アンケートでも、耳鳴り、めまいの回答はけっこう見られますね。結局、エストロゲンの受容体は体じゅうにあるから、自分のウイークポイントに出てくるんでしょうね。こわばりや痛みなど、関節症状で整形外科を受診して指摘されたなど、井一さん同様、婦人科とは別の科で更年期を自覚する人も多いよう。
井一 当事者にとってはすごくツライことだけれど、医学的に見たら更年期の症状って命は取られないからさほど重要じゃないというか。終わりがあるものだし、あまりにも症状自体が多いから、検査して異常がないのに不調を訴えられたら、とりあえず更年期にされがちっていうのもありますよね(苦笑)。
不調の原因は「更年期」と言われたら……安心する? それとも不安になる?
藤井 井一さんは、不調の原因が更年期と言われて、安心した? それとも不安になった? 私の実感なんだけど、「検査数値で異常がない」って本当にやっかいで、異常がないことはいいことなんだけど、原因がわからなければ対処もできないじゃない。
私も、睡眠の質低下や不正出血、顔汗の原因は更年期症状なんだとは思うけれど、女性ホルモン値を計ると「正常です。まだ更年期ではありません」って言われることが何度かあって。そうすると、さまざまな不調の原因は「気のせい?」「ストレスのせい?」ってなっちゃって、余計不安になっちゃってたんです。
井一 更年期は、いわゆる①エストロゲン量の物理的な低下 ②クヨクヨしやすい、心配性などの気質 ③育児や介護、仕事やパートナーとの人間関係などの環境といった、3つの要因が絡み合い、症状として現れるから、単純に「女性ホルモン値が低下しています=更年期」で終了じゃないんですよね。
私もそうだけど、②や③の要素で悪化することもあるし。私は「更年期」と指摘されたほうが何かしらの対処ができるからよかったんだけど、人によっては、ネガティブな印象をお持ちの方もいらっしゃるから、一概には言えないですよね。
スポンサーリンク