
「尿もれ予防したいけど、セクシーなのは嫌」。そんな人におすすめのなのは【尿もれオンライン取材・全文ログ】#11
更年期世代から始まり、閉経後の女性の約半数に起こると言われている「GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)」。
ひらたく言うと尿漏れ、頻尿、性交痛など「おシモ」の諸症状のことですが、なかなか周囲に相談しにくく、ひとりで悩んでいる女性も多い問題です。
そこで今回オトナサローネでは、編集長イノイチ&編集部ノゾミに加え、「尿もれ師匠」SAY(セイ)さんをゲストとしてお招きし、読者の皆様と一緒に「尿もれ」の問題に関してオープンに話す公開オンライン取材を開催しました。
1時間半の取材を12本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は11本目です!
結局、尿もれ対策どうする?メンバーの意見は
イノイチ:さきほどノゾミさんが触れていた骨盤底筋に効くダンス「フェムダン」って、これらの中でのリハビリに近いものなんですかね?
ノゾミ:「骨盤底リハビリテーションを楽しく行う」ってコンセプトなので、専門家が監修した理学療法的なアプローチです。ただ、個人的な感想ですが、腰回りのことなので、ついセクシーな動きになりがちっていうのがあって。それがどうも……なんかやっぱり私は照れてしまって。
イノイチ:ベリーダンス的な?
ノゾミ:ベリーダンスをもっと、「こう腰を動かすと、ここに効くよ」って明確にした感じです。私の感覚ではですが、おシモとセクシーが繋がって、トレーニングですがセクシーに感じる瞬間があって。なので、わたしは楽しいダンスでなくてもいいかな、一般的な骨盤底リハビリテーションを理学療法士さんに教わりたいなって思いました。
SAY:おばちゃんのセクシーいらないもんね……。
ノゾミ:「膣ハイフ」や「モナリザタッチ」も、やってらっしゃる婦人科の先生たちに聞いていくと、やっぱり性交痛に悩む方や、もうちょっとアクティブにしたい人たちがいらして、自費どんどん受けると。
イノイチ:モナリザタッチはすごく効くみたいですね。でも高い!
ノゾミ:尿もれに効くというのなら、ありだと思うのですが……。
イノイチ:本人にその意図がなくてもセクシャルな要素が混じってくるので、ちょっと気恥ずかしい部分が出るかもよね。微妙な女心ってやつですね。
ノゾミ:おシモはそこが一緒くたになるので、悩ましい、言いづらいところではあります。
イノイチ:今回尿もれというテーマで設定していますが、縦に穴が3つならんでるだけで、解剖学的に言えばどこ(肛門、尿道、膣)の問題もだいたい同じくらいの量が出るだろう、というのがある中で、ここまで話してきただけでも「メンタル」「プライド」、「セクシャル」、「尿のニオイが気になる」「尿そのものの不快感」などが混在しているから、語りにくいですよね。
あと、男性側がここに言及しにくい。女性のメンタルの、まだ言語化しきれてない要素があるから、お医者さまですら男性は積極的には代弁しにくいだろうというのもある。
こういう「語られざる最後のジャンル」が沢山あると思うんですが、そのなかの一つが尿もれで、さらにもっと語られていない積み残しとして性交痛もある。
ノゾミ:生理の話はこの2年ほどでしやすくなったけど、尿もれの話はまだしにくいよね。
イノイチ:ね、生理の話も、あれだけしにくかったのに、いろんな人が発信したおかげで、もう今は「語ろう!」ってなってるじゃないですか。だから、私たちが積極的に「語ろう」って雰囲気にしていくのが大切だと思うんです。
SAY:私は語るわよ!
イノイチ:そういう方のお話をたくさん伺っていけるといいと思うんです。みなさん「いやいや、語れない」とおっしゃるし、無理に語らなくていい、でもオトナサローネは「大丈夫、みんななってるから!」と言っていきたい。
オトナサローネは更年期を扱っている媒体ですけれど、私個人は閉経を歓迎しているわけではなくて、生理がなくなることを寂しく思うし、続いてくれたらいいな、っていう気持ちもあります。でも、現実に変化は起こるわけで、それに対して何もケアしないと健康に影響があるから、なるべく自分の気分が沈まないようにケアしないといけない。そんな感じで、語れる感じになっていくといいのかなって思います。
SAY:気軽に話ができたらいいよね。恥ずかしくないことだから。
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文/星雅代
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