なんとなく不調? 医師が教える「ホルモンバランス」を整える3つの食品
あたたかくなったり、急に冷え込んだり……。この時期は、天候も気圧も不安定です。特に、女性は季節の変わり目に、体調がいまひとつよくないというかたも多いのではないでしょうか。
『読むだけで自律神経が整う100のコツ決定版』(主婦の友社)から、ホルモンバランスを整えるおすすめ食品をご紹介します。
女性はホルモンバランスが複雑?
初台関谷神経科クリニック院長の関谷透先生によると、自律神経失調症になる人の頻度をみると、女性が圧倒的に多いといいます。「更年期障害」も自律神経失調症のひとつです。自律神経失調症は20代をピークにして更年期までの女性が多くかかり、気候の不順な時期である季節の変わり目に発生しやすい傾向があります。
自律神経系の働きとホルモンの中枢は、密接な関係にあって互いに協力し合い、ストレスに立ち向かっています。裏をかえせば、ホルモン中枢に失調がおこると、その影響が自律神経中枢にも及びます。
女性は男性と比べて、ホルモンの分泌のリズムが複雑です。毎月の生理、妊娠、分娩、授乳、閉経など、ほぼ一生の間、変化しつづけます。そのため、ホルモンバランスがくずれる機会も多く、自律神経失調症が起こりやすいといいます。
次に、そのくずれやすいホルモンバランスをととのえる、おすすめ食品をご紹介します。
1 ローヤルゼリー
元秋田大学学長・医学博士の九嶋勝司先生によると、ローヤルゼリーにはホルモンの欠乏や過剰分泌を正常にコントロールする作用があるといいます。また、自律神経系・免疫系・ホルモン系に働きかけ、自然治癒力を高めてくれます。1日の摂取量は1gで十分です。
2 おから茶
東京海洋大学ヘルスフード科学講座客員教授・農学博士の矢澤一良先生によると、おからに含まれる大豆イソフラボンの中に含まれているゲニスチンは、体内に入ると女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに似た働きをするといいます。
おから茶の作り方は、おからをフライパンでキツネ色に焦げ色がつくまで20~30分ほど弱火でいり、粉状になったら、スプーン一杯をきゅうすにいれて熱湯を注いでいただきます。
3 黒ゴマきな粉ミルク
東京女子医科大学名誉教授・西新宿プラザクリニック院長の出村博先生によると、黒ゴマ・きな粉・ミルクはすべて女性ホルモンの分泌をととのえ、ホルモン力をアップするすぐれた食材であるといいます。
カップにすり黒ゴマおおさじ1、きな粉大さじ2/3、スキムミルク大さじ1.5、湯150mℓを入れて、よくかきまぜます。目安は食前に1日3杯です。
不安定な季節ですが、毎日の生活に効果的な食品をプラス。ホルモンバランスを整えて、少しでも穏やかにのりきりたいものですね。
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参考資料・『読むだけで自律神経が整う100のコツ決定版』(主婦の友社)
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