【更年期】性欲が失せたら試してほしい若さを保つ2大メソッド

2021.08.22 WELLNESS

「更年期はセックスのやる気が失せる」って、あなたはいかがですか? そのとき、どうしますか? 日本はセックスレスの夫婦が多いとされ、婦人誌読者に向けたアンケートでも、既婚者の過半数近くが「パートナーとセックスレス」という結果が出ています。レスの期間が長いほど、再開はむずかしくなりがちですし、これまでも述べてきたように、女性は『腟の劣化』が起きてしまいます。

 

人間は「人肌のぬくもり」で安らぐものですし、スキンシップは生きる上でとても大切です。

やる気が失せてしまった……そんな方には、これまでにない『脳イキ』にチャレンジすることをおすすめします。それも叶わないのなら、セルフプレジャーもいいですね。いずれも、脳内に愛情ホルモン「オキシトシン」という快楽物質が分泌されます。愛情ホルモンは、デリケートゾーンやお肌を若返らせることにも繋がります。
今回は、更年期でも性機能を保ち続ける『脳イキ』『セルフプレジャー』2大メソッドをお伝えします。

【富永ペインクリニック院長・富永喜代先生/オトナの性教育#5】

 

連載一覧

 

なぜ、更年期でやる気が失せてしまうのでしょう?

まず、女性ホルモンのエストロゲンの急激な減少

更年期になるとセックスも変わってきます。女性ホルモンのエストロゲンの減少とともに、さまざまな変化が起こります。たとえば、ほてりや発汗、手足の冷え、めまいといった症状とともに、女性器では腟粘膜が薄くなったり、腟が萎縮したり、潤いが不足したり、摩擦に弱くなったり。乾燥で女性器周辺がかゆくなったり臭いが気になるという人もいます。

 

痛いからセックスはしたくないと言う人も

それにともなって40代後半ぐらいから性交渉の際に痛みを感じるようになり、以前のように快感が得られなくなったという訴えがよく聞かれます。この時期に、「痛いからセックスはしたくない」という気持ちになる人もいます。
一方、男性の更年期は徐々に男性ホルモンが低下していくので、徐々に性欲が低下していくイメージです。

 

自分の体の状態や気持ちを言葉できちんと伝える

 

男でも女でも、性交渉を断られるとショックです。「イヤ!」と一方的に拒否するのではなく、「応えたい気持ちはあるんだけど、最近痛みがあって……」と、自分の体の状態や気持ちを言葉できちんと伝えることが大切です。もし、パートナーの要求が過剰ならば、更年期を一つのきっかけに、自分の体の状態を伝えて考え直してもらう機会にするといいのです。

 

新しい試み『脳イキ』を取り入れて、次なる満足フェーズへ

ウワサの『脳イキ』にチャレンジしてみて!

「やる気がない」のならば、更年期をきっかけに次なる性交渉の境地に向かうのも手です。パートナーに、「脳からイカせる言葉を知っている? 私やってみたいわ」などと伝えます。女性は脳で濡れる生き物なのです。究極のコミュニケーションの性交渉をしてみてください。

 

具体的には、性交渉をもっと上質なものに変える『合言葉』を取り入れてみるのです。パートナーに愛の言葉をささやいてもらいます。これは、日本人、中でも中高年以降の男性が最も苦手とすることの一つだと思います。男性は、「愛の言葉なんて、恥ずかしくて口に出せないよ!」「そんなこと、言わなくても伝わっているだろう」と思っています。しかし、それはパートナーへの甘えです。ですから、「いいえ、口に出さないと伝わりません」とはっきり言いましょう。

 

耳から入る『愛の言葉』は聴神経を経て、女性の興奮を一気に高める

前回『脳イキ』のメカニズムについては詳しくお話しましたが股間だけでオルガスムを起こすのではなくて、あらゆる手段で脳から直接オルガスムへ導くことなのです。

 

前回記事を読む

 

ある研究(当クリニック調べ)の男性と女性のオルガスムの違いを見てもわかりました。男性の性行為は、性欲を感じる→興奮を覚える→オルガスム(イク)であるのに対して、女性の性行為は、性欲がなくても、性的興奮し、オルガスムを感じ、満足します。また、オルガスムに至らなくても、喜びや思いが伴えば、快感と満足を得ることができることがわかりました。

 

このように、男性は直線的で方程式のような流れなのに対し、女性はバリエーションに富んでいることがわかります。女性はオルガスムに至らなくても、快感と満足を得られるのです。f-MRI(脳の機能活動がどの部位で起きたかを画像化)による実験でもわかります。

 

女性は想像だけでもオルガズムを得ることができる

実際、f-MRIの脳の測定によると、脳に直接反応させる部位に『愛の言葉』で刺激をすればマルチオルガスムへの引き金になります。耳から入る言葉は、聴神経を経て、ダイレクトに脳に届きます。これを利用することで、女性の興奮を一気に高められるのです。

 

「セックスは、快感・満足・オルガスムを通し、相手の脳を支配すること」なんです。「様々な脳の機能を一気に攻め落とす」。これがセックスの神髄なのです。日本人のSEXは、短時間・無言・タンパク・マンネリ。男性はすぐイク、女性は物足りない……ということが問題になっています。

 

それを払拭するためにも、脳にダイレクトに届く聴神経を使い、耳元で愛の言葉をつぶやいてもらいます。照れずに、短くてもいいので、効く言葉を発してもらいましょう。

 

Dケアと週3のセルフプレジャーのすすめ

さて、今パートナーがいないという方、心配することはありません。これまでも何回かお伝えしているとおり、デリケートゾーンケア(Dケア)を毎日の日課とし、できれば週3回以上の睡眠前セルフプレジャーで性機能を保つことです。

 

セルフプレジャーとは、つまりマスターベーションのこと。多くの女性が罪悪ととらえていたその行為に、美容や健康など沢山のメリットがあるという新しい考え方が今、注目を浴びています。忙しく働く女性は自分を満たすことを怠りがち。女性ホルモン・愛情ホルモン・幸せホルモンを分泌させて、自分へのご褒美を与えてください。

 

女性に性欲があるのはごく自然であり、健康の証

人間の三大欲求は、1.食欲、2.睡眠欲、3.性欲です。この3つの欲求がないと、人類は滅亡してしまいます。
まず理解してほしいことは、“女性に性欲があるのはごく自然であり、健康の証だ”ということ。女性が「セックスしたい」とか「気持ちよくなりたい」と思うのはなんらおかしいことではありません。しかし、日本では躊躇する女性やセルフプレジャーに対する誤解が多いから、この10年でセックスレスのカップルが倍増しているとも考えられます。

性欲は人間が生きるために必要な欲求の1つです。セックスライフを豊かにすることは「食事や睡眠と同じくらい大切」です。つまり、性欲がなくなったら体の不健康を疑うほど、健康状態の基準になっているのです。

『オナニー健康法』を私は推奨しています。

性欲が満たされないと、すぐ死に直結するわけではありませんが、心が死んでしまいます。

 

オーガズムを得ると、脳内に愛情ホルモンである『快楽物質』が分泌

セルフプレジャーをすることで、自分の心と身体に栄養をあげることができ、さらに自分自身を愛して慈しむことに繋がります。さらに精神的な疲労も軽減できます。オーガズムはセルフプレジャーでも得ることができます。オーガズムを得ると、脳内に愛情ホルモン「オキシトシン」という快楽物質が分泌されます。デリケートゾーンやお肌を若返らせることにも繋がります。

 

イク習慣でストレスや不安を解消し、睡眠の質を保ち、健やかな体を保てます。そして、いざセックスというときのために、しっかりイケる体づくりをして、体調を整えておきましょう!

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医師/性交痛外来 富永ペインクリニック院長
富永喜代

日本麻酔科学会認定麻酔科指導医。麻酔科医として全国の総合救命救急病院、高度医療センターで勤務し、延べ2万人を超える臨床麻酔実績を持つ。2008年、愛媛県松山市で富永ペインクリニックを開業。人脈ゼロ、資金ゼロから3年で女性院長クリニックでは日本一、年間15000人の肩こり頭痛に悩む人を診療(エーザイ調べ)。
『性交痛外来』では、年間2000人以上の女性の性交痛メール診断を実施。性交痛、デリケートゾーン臭、乾燥が8週間で半減するオリジナルのデリケートゾーンセルフケアマッサージを開発。日本ペインクリニック学会第54回大会、第30回日本性機能学会西部総会で発表する。確かな腕とユニークなキャラクターが人気を呼び、TBS『中居正広の金曜日のスマたちへ』日テレ『メレンゲの気持ち』等テレビ出演多数。肩こり改善メソッド『こりトレ』(文藝春秋)は10万部、『ヘバーデン結節は自分で治せる!』(永岡書店)9万部など、セルフケアにこだわった著書は累計53万部以上。YouTube『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』の総再生回数は1500万回を超える。

 

 

 

 

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