レーザー治療とコスメ、美白するならどちらがお得?お値段と注意点

シミ・そばかすは、一度できてしまうとなかなか消えてくれないものです。数々の美白化粧品を試しても効果を実感できないと、レーザー治療を考える人もいるのではないでしょうか。

レーザー治療は、皮膚科、美容外科、美容皮膚科で受けることができます。今回は、気になるお値段と注意点についてお伝えします。

 

レーザー治療は目的で選ぶ

皮膚の病気やケガなどの治療には、公的な健康保険が適用されます。そのため、費用の自己負担は3割になる場合が多いでしょう。

しかし、美白やシミ取りのレーザー治療は美容目的となるため、公的保険は適用外。そのため、皮膚科、美容外科、美容皮膚科のいずれで施術を受けても自費となるケースがほとんどです。つまり、施術をするクリニックなどが独自に設定した価格になるということ。レーザー治療の価格がクリニックなどによって差があることは、このような理由からなのです。

 

さて、レーザー治療には目的に応じていくつかの種類があります。シミ取りであれば、そのシミに適したレーザー機器が導入されていなくては施術を受けることができません。

施術する前にカウンセリングを受けられるクリニックなどもありますが、目的の施術が受けられるのかどうかを、まずは確認する必要があるでしょう。

では、レーザー治療の種類と価格を比べてみましょう。

 

○Qスイッチルビーレーザー:5mmのシミで5000円~

メラニン色素への吸収がよく、濃いシミだけではなく、薄い茶色っぽいシミにも効果があります。ただし、シミに似ている肝斑に使用すると、逆に濃くなり悪化してしまう場合があります。

ルビーレーザーには、Qスイッチモードのほかに短パルスモードもあり、使い分けることで効果的にシミへアプローチします。

 

○フォトRF:全顔10000円~ ただし、クリニックにより差が大きい

光エネルギーの照射と高周波の照射で、美白と美肌に効果があると言われています。

数回の施術が必要になる場合が多く、治療期間も費用も負担が大きくなりがち。しかも、どのくらいかかるかは、経過次第でもあるため見通しが立てにくいことに注意が必要です。

 

○レーザートーニング:全顔10000円~ ただし、クリニックにより差がかなり大きい

従来、レーザー治療ができないとされていた肝斑にも使用できる施術。弱めのレーザー照射を均一に、そして炎症を起こさないように少しずつ行います。弱いレーザーのため、施術直後からメイクも可能なのが特徴です。費用は、フォトRFよりさらにクリニック間の差があるようです。

 

 

要注意!美容目的の施術トラブル

シミが消えない、シミが濃くなった、肌にやけどを負った、費用が高額になったなど、美容目的のレーザー治療のトラブルには深刻なものも少なくありません。

トラブルを避けるためには、しっかりした治療の説明とカウンセリングを受けた上でよく考えて検討することです。

 

しかし、中にはきちんとした説明もないままに、「今なら○%オフ」とか、「いつもは予約でいっぱいだが、今からならすぐ施術できる」などと勧められ、断り切れずに施術をしてしまうケースがあります。

これは大変危険なこと。何かトラブルがあったら、その後の暮らしにも影響が出ます。

 

施術のメリットと、危険性、費用についてはきちんと確認をとってから、クリニックや施術方法をじっくり考えて決めましょう。

逆に、そのような説明やカウンセリングが手薄だったり、施術を急がせたりするようなクリニックは選ばないほうが賢明です。

 

 

インターネットで、不適切なサイトを見つけたら

どこで施術を受けるかを検討するために、多くの人がインターネットを活用しています。

このインターネットの表示について、厚生労働省の定めたガイドラインがあります。

もしも医療機関のウェブサイトに、うそや大げさな表示があったら通報できますので、ぜひ利用していただきたいシステムです。自分の名前やメールアドレスなど個人情報の入力は不要ですので、おかしいウェブサイトがあったら通報しましょう。

※通報はこちら→医療機関ネットパトロール

 

ガイドラインによれば、下記のような表現は不適切とされています。

○before/afterの写真などで、施術後の写真を加工・修整して、効果の虚偽を表示する

○他社と比較して「日本一」と優良性を示す

○成功体験談のみを意図的に強調する

○「○○%オフ」「キャンペーン実施中」など早急な受診をあおる表現

○客観的な根拠に欠ける表現 「99%の顧客満足度」など

 

 

美しくなりたい気持ちは、誰の心にあるものですが、何事もメリットとデメリットがあります。

冷静に情報を集め、賢く選択したいですね。

 

 

タケイ啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録FPパートナー

 

スポンサーリンク