吉田羊、事務所独立問題にひそむ「オンナ同士の共感」の危うさ

共感は人間関係をややこしくする

共感と言うのは大きなテーマで、エンタメの世界でも、たとえ自分と境遇が違う主人公でも「これは私だ」と共感できる作品に人気が集まります。人と話している時も、やはり共感してくれる人と話したほうが楽しいでしょう。

 

しかし、その一方で共感が人間関係をややこしくするのではないかと思うことがあるのです。

 

吉田と社長のケースで置き換えると、吉田が社長と組むことにしたときは、二人には「売れる」いう目的が一致していますから、仕事が入っても入らなくても共感しあえるでしょう。しかし、定期的に仕事が入ってくるようになれば、「もっとこういう役がやりたい」とか「もっと休みたい」とか、それこそ上沼の言うようにオトコやカネに対する不満だって出てくるでしょう。それはわがままというより、当たり前のことではないでしょうか。

 

「オトコの友情」という言葉はないのに、定期的に「オンナの友情」というテーマが組まれるのも、結局のところ、この共感が絡んでいるのだと思うのです。共感をベースにした人間関係の場合、違う環境の人に共感できない、だから、話が通じなくなってしまうのでしょう。

 

共感してくれないと、ますます共感してほしくなるのが、共感の怖いところ。しかし、共感してほしい人というのは、相手の立場から考えると、こちらの話を聞いていないし、発言を強要されるようで面倒くさいのです。こういう時に悪い人につけこまれて、お金をだまし取られたりすることがあるので、お気をつけいただきたい。

 

アラフォー世代の、共感との付き合い方とは

さて、それでは共感がほしくなったら、どうすればいいのかというと、クッションを入れることだと思うのです。

 

まず、カウンセラーなどのプロに話を聞いてもらう。あちらはプロですから、まず否定することは言いません。それで、そのカウンセラーに言われたことを、周囲に話すのなら、周りも共感を持って話を聞いてくれるはずです。

 

こういう時、カウンセラーにいちいちお金を払うのがもったいないと言う人がいますが、それは逆に言うと、友達になら、つまらない話を何時間も無料で聞かせていいと思っているということだと気づいてください。

 

吉田の場合なら、吉田と社長の間に何人か人をいれて、二人三脚状態をやめればいいのにと思うのです。少し距離ができたり、違う人と話すことで「私の考えすぎかもしれない」と冷静になることもできるはずです。

 

学生時代であれば、「自分と同じような人」というのは、すぐに見つけられるでしょう。けれど、アラフォーともなると、自分と同じ人を探すのは困難で、当然共感するのもされるのも難しいと思います。共感ではなく、共有。自分の話をするけれども、それを聞くことで相手のメリットにもなる話し方をする。それがオトナの人づきあいのコツなのかもしれません。

 

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