40代になって「時間の使い方」を変えたら、よくなった5つのこと 

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社会人になって20年余りが経つが、最近改めて、新入社員のころ上司に言われた言葉が強く心に響いている。そのひとつが「太陽とともに生きなさい」。出版社に入社して最初に配属された雑誌『健康』のK編集長の言葉だ。

仕事の効率の向上、新しいチャンスの開拓、体調の管理……。社会人にとって大切なことはすべて、これが基本だと今、感じている。「太陽とともに生きる」とはどういうことか。新入社員当時のエピソードから紹介したい。

 

深夜帰宅が当たり前の風潮の中

入社したのは1995年。当時の出版社含むマスコミ業界は、午後から出社して深夜まで働いたり、徹夜したりといったことがなんとなく当たり前なムードだった。「2時間しか寝てない」「3日間帰れなかった」など、寝てない自慢大会が日常茶飯事。

それはわが社も御多分に漏れず、先輩方は午後から出社し、24時を過ぎて仕事している人も少なくなかった。当時は残業をした分の時間を振り替えて、出社を遅くしてもよいという制度もあった。

しかし、K編集長は私にこう言った。

「どんなに遅くなっても夜は22時までに帰りなさい。もし、前日遅くまで仕事をしたとしても翌朝は10時半までには出社しなさい」

世間的には10時半でもかなり遅いのだが(苦笑)、わが社は9時半が始業の定時。つまりK編集長いわく、1時間は出社を遅くしてもいいがそれ以上はダメというわけだ。そのときたぶん、私が少し不満そうな顔をしていたのだろう。K編集長はこう続けた。

「太陽とともに生きなさい。太陽が昇ったら起床して仕事を始める。そして太陽が沈んだら仕事を終えて自分の時間に使いなさい。遊びに行ったり、人と会ったり、体を休めたりするのは大事です。貴重な青春の時間をムダにしてはいけません。太陽に逆らわないサイクルで仕事をするには、どんなに遅くても10時半の出社、22時の退出が最大なんです」

「はい、わかりました!」

新人だった私は、素直にK編集長に言葉に頷き、その教えを守っていた。

 

先輩は午前中に出社してないじゃん……

でも、ちょっと心の中では思っていた。10時半に来てない人、いっぱいいるじゃん、と。

同じ部署にいた20代後半や30代の先輩は、会議やアポイントなどがないときは昼過ぎに出社しているのを見かけていた。取材を終えてから帰社したために午後だった日もあるだろうが、取材は毎日ではない。でもK編集長は注意している風はみられなかった。

 

K編集長の新人教育の方針は、最初から共同担当でなく、独り立ち。仕事量も少しずつ増やすタイプではなくて、新人だろうが中堅だろうがベテランだろうが、関係なく同程度だった(もちろん、質的には違うけれど)。

いきなり仕事量が増えたが処理能力は遅く、太陽が沈んでもまったく仕事は終わらない。残業が増え、帰宅時間が24時をまわることは日常茶飯事になっていった。配属されて3カ月くらいでK編集長から言われた「夜は22時までに帰りなさい」はあっさり破ることになった。

 

ついに出社時刻に遅れるときが

それでも出社時刻だけは守ろうと、退出が深夜1時、2時になろうとも、翌朝は10時半にはなんとか出社していた。しかし、配属されて半年くらい経ったある日、連日連夜の深夜勤務による睡眠不足、疲労がたまっていたせいで二度寝をしてしまった。起床したのが9時半過ぎ。大慌てで身支度をして出社したものの、時計は10時35分になっていた。

出社した私を待ち構えていたのは、K編集長からの貼り紙。「落ち着いたら声かけてください」とあった。

「たった5分じゃん……」心の中で、そうつぶやいていた。

 

なぜ、太陽とともに生きるべきか

カバンを置いてすぐK編集長のもとへ行くと、別室に呼ばれた。そして叱るのではなく、なぜ「太陽とともに生きない」ことが……遅く出社することがよくないのかという話を説かれた。

□生活サイクルの乱れは仕事の乱れに通じる

□時間に区切りをつけないと人はラクに流れる

□Time is money である

□ちゃんと休養を取らないと体調が悪くなる

□貴重な青春の時間を奪われる

「今後、気を付けます」と言って反省し、翌日からはまた早めの出社を心がける。しかし新人ゆえに仕事も遅く、やはり深夜勤務が続いた。深夜2時、3時の帰宅もあれば、ひどいときは朝6時の帰宅。それでも10時半の出社は死守していた。

けれど、他の編集部に配属された同期はそんなことを言われている風はまったくなく、午後に出社してタクシーで帰宅する話を聞いていた。同じ部署の先輩方も相変わらず昼過ぎに出社する人がいて、でも何も注意されていない様子。

とはいえ、私が昼過ぎに出社したらきっと注意されるだろう。なので出社時刻に関してはなんとか守っていた(退出時刻は守れていなかったが)。守りながらも「出版社なんだから朝は遅くていいじゃん……」と心のどこかで思っていた。

 

異動して、太陽とともに生きなくなった

その後、異動によっていくつかの編集部、何人もの上司の下で働いたが、「太陽とともに生きている」人は誰もいなかった。ゆえに、次第に私も太陽とともに生きなくなった。

アポイントがあるときは別だが、

起床するのは8~9時、12時くらいに出社して深夜まで働いて、寝るのは深夜の3~4時という生活サイクルが標準になった。太陽とともに生きるのではなく、むしろ太陽に逆らって生きていた。

 

40代になってわかったこと

しかし、40代になって改めてK編集長の教え「太陽とともに生きる」を改めて守るようにした。もちろん仕事やほかの理由で、できていない日もあるが、なるべく心がけている。

朝は太陽が出たころには起き、仕事をする。

太陽が沈んだら仕事を終わりに……とまではいかないが、深夜までは働かないようにした。のっぴきならないとき以外は。

もしくは、太陽が沈んだらひとまず会社は退出する。終わっていない仕事は、帰宅して自宅で作業をすることもある。落ち着くからか他人がいないからか、ある意味、会社で作業するよりもはかどったりもする。在宅勤務は認められていないうんぬんという話はおいといて、仕事内容によっては作業効率が格段にいい。

 

太陽とともに生きて良かった5つのこと

太陽とともに生きるように心がけてからよかったことが5つある。

1.朝がスッキリ起きられる

2.体調、肌の調子がいい

3.体重が落ちてほぼキープできている

4.作業効率が良くなった(気がする)

5.交際範囲が広がり、新し仕事につながった

中でも特筆すべきは2と3で、30代より40代の今のほうがコンディションがいい。健康になったと思う。加齢による経年劣化はあるものの。そして深夜残業による「貴重な青春の時間(←もう青春じゃないけど)が奪われなくなった」ために、むしろ交際範囲が広がり、そこで知り合った方々とまた新しい仕事につながっていくという好循環もでてきた。

 

生活リズムを変えれば人生が変わる

「働き方改革」についてさまざまな議論がされている今、改めて「太陽とともに生きなさい」という新入社員時代のK編集長の教えが、たとえマスコミ・出版という深夜も働いて当たり前の業界にも大切なのではないかと強く感じている。

「太陽とともに生きる≒時間の使い方を太陽のリズムに合わせる」。K編集長の部下から離れて一度はそれに反する働きかたをしていたが、めぐりめぐって、新入社員の頃の教え・原点に戻った。

体調を崩しやすい、疲れが取れない、太った、新しい出会いがない……。そんな悩みも生活リズムを「太陽とともに生きること」にすることで、解消してくれるのではないか。40代になって改めて、新入社員時代の上司の教えはやっぱり正しかったのだと噛みしめている。

OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト

浅見悦子

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