まだ39歳だけど、適応障害の影には「更年期」が?人事異動から3か月で出社恐怖症に!

30代後半~40代になり、「四六時中、不安を感じている」「不安感が強くて眠れない」などの悩みがありませんか?

日本の女性は平均で50歳頃に閉経を迎え、閉経前後の5年間は更年期と定義されています。

また、閉経に向けて女性ホルモンが徐々に減る30代後半~40代前半はホルモンのゆらぎからさまざまな心やからだの不調に悩む女性が多いようです。

更年期を迎える女性のお悩みのひとつに「不安感」があります。

今回は、更年期の不安感の改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。

 

人事異動のストレスから出社恐怖症に⁉

区役所に勤務する奈緒子さん(39歳)は、4月に異動があったそうです。

「最初は張り切っていたんですが、引き継ぎが不十分だったり、新しい職場で緊張したりして、だんだんストレスがたまってきてしまいました」

なんとなく調子が悪いと感じる日が増えてきたという奈緒子さん。

「仕事はさほど難しいわけではないですし、異動はこれまで何度も経験しています。慣れるまでに時間も必要だし、今は仕方ないと思って頑張っていたのですが……」

異動から3か月たった頃から、奈緒子さんは、出社しようとすると吐き気がし、不安で夜も眠れないようになってしまいました。

 

環境の変化からの適応障害……要因には「更年期」も

心療内科を受診した奈緒子さんは、適応障害と診断されたそうです。

「何度も異動を経験して、同じようにストレスを受けても、これまで一度も出社困難になったことはないんですが……」

首をかしげる奈緒子さんに、医師はこう説明しました。

「環境の変化がストレスとなって自律神経やホルモンバランスに乱れが生じたのでしょう。30代後半はちょうど女性ホルモンが変化し始める時期で、更年期に似た症状が出ることも多くあります」

奈緒子さんは、ホルモン療法と漢方療法を併用して治療することになりました。

 

30代後半~40代前半のホルモン変化を知ろう

閉経に向けて女性ホルモンが徐々に減る30代後半~40代前半はホルモンのゆらぎから、さまざまな心やからだの不調に悩む女性が多いようです。

一般的に、女性ホルモンの分泌は、30代半ばにピークをむかえ、その後、30代後半から少しずつ減っていきます。

この女性ホルモンのゆらぎに加えて、環境やライフステージの変化といった影響により自律神経が不安定になると、更年期に似た心やからだの不調が生じやすくなります。

更年期そのものは閉経から前後5年を指しますが、「更年期障害に似た症状」はホルモンの上下変動が起きる時期から少しずつ増えていきます。

いつもと違う気になる不調を感じたら、我慢せずに早めに対処することが大切です。

 

【編集部からアンケート】 よりよいページづくりのために、
「あなたのこと」をお聞かせください!

▶ご協力くださる方はコチラから

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク