安くて旨くて15分!「牛肉の黒ビール煮込み」【シェフのテク】

2018.01.19 FOOD

こんにちは、vivo花本です。さて連載11回目となる今日はちょっと腕まくりしてメイン料理に挑戦です!とはいってもいつも通り簡単に作れますのでご安心ください。フランス北部、フランドル地方の郷土料理〈牛肉の黒ビール煮込み〉。こちらを家庭でも安く、早く、簡単に作れる方法をご紹介します!

【家バルつまみ by vivo花本朗 #11】 〈牛肉の黒ビール煮込み〉

なぜ『ワイン』ではなく『ビール』で煮込むのか??

フランスで煮込み料理といえば、真っ先に思いつくのは、やっぱりワイン煮込みでしょうか。牛肉を赤ワインで柔らかくなるまでじっくりと煮込んだものが有名ですよね。でも今回はなぜか『ワイン』ではなく『ビール』。そこには理由があって地理的背景があります。この料理が生まれたフランス北部では寒過ぎてワイン用のブドウが育たないんですね。ですから代わりにビールを飲む習慣が生まれ、料理にも使用するようになったという訳です。

下味、焼き色、15分。

実は赤ワイン煮込みを作るのって私たち料理人でも意外に難しいんですよね。その点ビール煮込みはポイントさえ押さえておけば失敗なく簡単に美味しく作れるので、こっちの方がオススメです。そしてそのポイントというのは肉の『下味』と『焼き色』にあります。そこさえしっかりやれば後は15分も煮込めば完成です!では早速作っていきましょう。

 

【材料】
牛こま肉    300g
塩                 3g
玉ねぎ        150g

黒ビール    200g
ハチミツ   大さじ1(15g )
パセリ        少々

※今回は発泡酒の黒を使用しました。牛肉は煮込むので外国産の1番安いもので大丈夫ですよ。

 

【作り方】

①先ずは牛肉に下味を付けます。ここがポイントです。牛肉の1%の塩を揉み込みます。ちょっと面倒かもしれませんが、ここで味が決まるのでしっかり計量しましょう。 計りがない場合は小さじ2/3で。

 

 

②フライパンにサラダ油ひいて玉ねぎを炒めます。中火でしんなりするまで。

 

③フライパンの中央を開けて、下味を付けた牛肉を投入。牛肉をあまり動かさず、しっかりと焼き色を付けるイメージで。これが第2のポイントで、この焼き色が旨味の素となります。

 

 

④焼き色がついて牛肉に火が通ったら、黒ビールとハチミツを入れます。ハチミツは煮込み料理にコクと旨味をあたえてくれるので必ず入れてくださいね。沸騰したら弱火に落とし、後は15分煮込むだけです。

 

 

⑤ビールが煮詰まり、とろみがついてきたら完成。仕上げにパセリを加えます。

 

 

この料理の生まれ故郷、フランス・フランドル地方はベルギーに隣接している地域です。ですから黒ビールが手に入らない時はベルギータイプのビールを使って作ってみてください。最近はスーパーやコンビニにも置いてありますよね。日本ではクラフトビールと呼ばれている褐色の味の濃いビールです。

ライトタイプのビールは旨味に欠けるので、この料理には適さないかも知れません。

本来、塊のお肉を使って何時間もかけて煮込んでいく料理ですが、安価な牛こま肉でも早く簡単に美味しく作ることができます。

先にあげたポイントだけしっかり守っていただいて、ぜひ挑戦してみてください。

vivo daily stand

フレンチデリとデイリーワインをメインに提供する一人でも気軽に使える地域密着型のバル。花本さんは中野本店でキッチンに立っています!レシピの質問も気軽にお店で花本さんに!

http://www.vivo.tokyo/

 

【花本朗さんの家バルつまみ、週1回金曜の夜に更新中!】

手作りマヨネーズと「ウフマヨ

「ポテサラ」にこれを入れるだけでお店の味に

手間なし「ポテトグラタン」

秘密の「オリーブマリネ」

どうしてこのキャベツスープ、コンソメなしでこんなにおいしいの?

「塩サバ」と絶品バターソース

汁ほとばしる「きのこアヒージョ」

僕なら手土産ワインはコレにする。お店でもガチ人気の1000円台赤&白

春菊のアーリオオーリオ

日本人にぴったりの「野菜ピクルス」

簡単「牛肉の黒ビール煮込み」

お店みたいな「バターライス」

本格「サーモンリエット」をサケ缶で

プロの「クロックムッシュ」

「牡蠣とほうれん草のグラタン」

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク